やっと本格的に春らしくなりましたね。
暖かくなる勢いがあり、梅と桜の花の咲く時期が近いです。
こんなときは、一気に出てきます。
花粉症。
「花粉症も治るのでしょうか?」
そんなお電話が続きます。
よく尋ねられるのは、
「やっぱり、鼻とか目の周りに鍼刺すんですか?」と。
何かで観られたことがあるんでしょうかね...。
「いえ、うちでは花粉症で顔に鍼をすることはありませんよ。」
そう答えると、安心してくださるようです。
花粉症の治療では、
肘や膝の周辺と、首の後ろ辺りのツボに治療していきます。
急に暖かくなることで、花粉の飛散が増えるのですが、
実は、私たちの体にも、ある「変化」が起きます。
例えば、皆さんはお風呂に入られると思います。
入る前には、ガスのスイッチを入れて、温めますね?
このとき、湯船の中ではどのようなことが起こるでしょうか?
少し時間が経って、「そろそろ入り頃かな」と手を入れてみるかも知れません。
(いまでは、自動で止まってくれるものが増えましたが。)
さて、手を入れてみたとき、
「熱っ!」と、思ってみても、
湯船全体の温度が上がっているかどうかは分からないものです。
だから、湯船のお湯を「混ぜます」。
経験的に、熱いお湯が上の方にあることを知っているからです。
体も同じなんです。
外気温が急に暖かくなったことで、
体内の水分や血液が温まれば、上に上ります。
いわゆる、「のぼせ」です。
そのままの状態が続くことで、過剰な水分が、
鼻水や涙として出てこようとするのです。
春の花粉症が、首から上の症状が主になるのはこういう理があるのです。
そして、治療でも、「混ぜます」。
といっても、体を揺さぶるわけではありませんよ。
体の内側の血液や水分を巡らせるのです。
おもに使う経穴(ツボ)は、肘・膝の周囲になります。
この部位の経穴を総称して、「合水穴」と言います。
東洋医学では、この「合水穴」は「逆氣」を治すと考えられています。
「逆氣」とは、氣が逆さに流れること、つまり「のぼせ」状態のことです。
肘・膝から内側を巡らせようとするのです。
それともう一つ。
過剰な水分が、鼻水・涙となって出てこようとするということで、
体の中に、過剰な水分があることを意味します。
花粉の飛散量があまり多くない日に症状がひどくなったり、
前の日にアルコールを飲んだり、食べ過ぎたりした翌日に症状が出るのはこのためです。
治療を受けられる際には、これらのことも合わせて注意してもらうと、
より効果が出やすくなります。
花粉症の治療は、もうすでにシーズンが始まってきていますので、
まずは、1週間から10日以内に、2-3回続けて治療することで、
眼の痒み、鼻水、鼻づまりなどの症状の改善が見られます。
軽症の人では、初回の治療の途中から
「あっ、鼻が通った!」
と言われる方もいらっしゃいます。
症状の改善が見られた後も、
週に1-2回のペースでメンテナンスをしていくことで、
さらに治療効果が出てきて、持続できるようになってきます。
経過を見ながら、少しずつ、治療の間隔を空けていけるようになります。
花粉症のシーズンが終わったあとも、
できれば、月に1回程度のメンテナンスのために治療を継続していくことで、
翌年以降、症状が出ないか、出ても軽く済むようになります。
一旦、治療の間隔が空いてしまっても、
秋口か本格的に寒くなる前には治療を再開することで、かなり軽くなります。
体質が変わっていけば、次のシーズンからはさらに軽くなっていくものです。
なかには、もともと腰痛で治療し、そのまま再発予防に通っているうちに
「周りの人たちはグシュグシュ言い出したけど、花粉症、始まったの?」
なんて言われる方もいらっしゃいます。
体の内側に働きかける治療であるが故の、嬉しい「副作用」ですね。
すでに症状の出ている方は、治療を始めるのは早いに越したことはありません。
悩んでいる間にお電話くださいね。
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ありがとうございました。