春の陽気によって大地が温まってきて、
冬眠をしていた虫たちが外に出て動き始める季節になりました。
「啓」という字には「(穴が)開く」という意味がありますし、
「蟄」には「虫が土のなかに隠れている様子」の意味があります。
つまり、土のなかに隠れていた動物が冬眠から覚めて、
こもっていた土に穴を開けて外へと出てくる時ということになりますね。
私たちの体にとっても同じことがいえます。
冬の間は寒くて閉じていた毛穴が開き、
体の細胞が緩んでくるのです。
ですから、衣服では、体を締め付けるものを控え、
ゆったりとした緩やかなものを身につけるようにしていくといいでしょう。
髪をくくっている人は、少し緩めにして、
頭皮にもゆとりを持たせるといいでしょう。
春は、新しいものが生まれて、希望に向かって動き始める季節。
気持ちも行動も、ゆとりを持って、外へと向かっていくといいでしょう。