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胃相・腸相の物語

 

人の運命を占うときに「手相」を見ますね。
この「手相」は変わるということ聞かれたことがあるでしょう。

また、「最近、元気そうになったね」というようなときは、
無意識のうちに、その人の「人相」が変わってきたことを見ているということになります。

このように「相」というのは変わるものです。


具体的にはその人の、心・精神状態や、体・健康状態が表れているのですから、
変化していくのは当然のことともいえます。

変化とは、変わって化けると書くように、
状態が変わったことということが、見てわかるように姿・かたちを変えているということです。


さて、この「相」ですが、
「手相」「人相」のように、外から見てわかるものの他に、
内側から見てもわかるようになっています。

わたしたちの内臓である、胃や腸にも「相」があるらしいのです。

 

これを「胃相・腸相」といいます。


「胃相・腸相」とは、米国アルバート・アインシュタイン医科大学教授の医師・新谷弘実先生が、
内視鏡を使って、30万人以上もの胃腸を診察・治療してこられるうちに気づかれたといいます。

新谷先生は著書『健康の結論』のなかで、
日本人の大腸の腸相がアメリカ人の腸相に似てきたことを嘆いておられます。
原因は、肉・乳製品を摂るようになったからに他なりません。
食生活の変化が腸相に反映されているのです。
腸相が悪くなれば、大腸ポリープや大腸ガンが増えます。
胃相・腸相は、数ヶ月から1年くらいでは、その人の食べた物・飲んだ物で変化するということです。


経験的に、そう述べられています。

 

「相」とは、過去から現在に至るまでの状態を表しているもの。
それを診断に用いるのは、古今東西、同じこと。

そして、病気の原因には食事をはじめとした生活習慣によるものが大きいことも、
古今東西、同じことを言っています。


古くからの伝統医療でも、
現代の最先端医療でも、
食養生を学び実践することは、予防医学そのものなのです。


 

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