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手当ての使い道


自然療法で学ぶ、お手当ては、
日本に古くから伝わる「おばあちゃんの知恵」。

おばあちゃんや、そのもっと前の代から受け継いできたものなので、
いわば実証済みの伝統医学とも言えます。

手当て法の多くのものは特徴として、
・誰にでもできる
・身近にあるものでできる
・口に入るものを使うので安心
・自然のもの、自然の状態に近いものである
・効果がマイルドで、副作用の心配がない
などが挙げられます。

現代のクスリといわれるものは、確かに効果は強く劇的に効きますが、
用法・用量を間違えると効果がないだけでなく、
副作用・副反応で大変なことになる場合もあるのです。


たとえば、どこかが痛いとすると、
薬局で市販されているものか、病院でもらった湿布薬を使う人が多いことでしょう。

これらの湿布薬すべてにいえることとして、かゆみやかぶれを起こす原因になりますね。

さらに、「胃が弱いから痛み止めのクスリは飲まない」と言いながら、
「ロキ○ニン・テープ」などの消炎鎮痛成分のある湿布薬を貼っている人がいますが、
胃の痛みは、クスリが胃を刺激するからだけでなく、
血液中の酵素を合成するホルモンの濃度によるものなので
実は、テープからでも胃痛は起こり得るのです。
吐き気や食欲不振も起こします。

もっと強い抗炎症剤やステロイド薬まで登場することがありますね。
これらの副作用は、推して知るべしです。

 

痛い部位が冷たいときは、温めれば痛みは減少します。

市販の「温感湿布」には温める作用はないので、効果はありません。
効いた気がするだけですね。

冷たいのであれば、物理的に温める必要があります。

温めるのに用いるのが「コンニャク湿布」。
普通のコンニャクを茹でて、タオルでくるんで当てておくだけです。

 

痛い部位が熱を持っているときは、冷やします。

「冷感湿布」では、ヒヤッと冷えたように感じるし、実際に冷やしますが、
表面だけです。

「冷え○○」「熱○○シート」などの冷却ジェルシートは、
冷えたように感じるだけであって、実際に熱を取り去るほどの効果は微妙なところ。

キャベツ一枚、敷いておくほうが確実に冷えてくれます。

内熱の強いときには、「里芋湿布」を使います。
里芋を摩り下ろして湿布代わりにするのです。
内側の熱や水分、悪いものを吸い出してくれる力は、ほんまに強いです。

 

これらのお手当ては、
上記のように、一部のクスリに比べれば効果は弱いし万能ではないので、
不安なときは、きちんと病院を受診してください。


お手当てとは、温かい心でさせていただくもの。

いざというときにその気持ちでいられるためにも、
きちんと学んで、実習しておくに越したことはないのですね。

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