小寒
( 1/5 ~ 1/19 )
正月も明け、最も寒さの厳しい季節に入ります。
この頃から節分までが「寒の内」、一年中で最も寒さの厳しい季節。
忘年会にお正月、新年会とごちそうを食べる機会も多く、
胃腸の疲れを感じやすい時期でもありますね。
1月7日には「七草粥」をいただきます。
冷たい水の沢辺で生える芹(せり)をはじめとして、
なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)の春の七草をお粥でいただくのです。
七草粥は、一年の無病息災を願って、邪気祓いをする習慣とされていますが、
年末年始の暴飲暴食によって弱った胃腸をお粥によって休めることや、
冬には不足しがちな青葉からのビタミンを補給するという実際の意味合いもあります。
また、1月15日は「小正月」といって小豆粥を食べる風習が残っています。
これも赤い色は邪気を祓うという意味から、おめでたいときには赤飯をいただくという習慣が広く遺されています。
一方で、小豆によって利尿や解毒、腎を休めるという意味があるのです。
このように伝統的な習慣というのは信仰的な意味合いが強いように思われがちですが、
実利面でも意味があるのです。
時候の挨拶も「寒中お見舞い」と、相手を気遣う言葉に替わります。
先人の知恵に感謝ですね。