立春
( 2/4 - 2/18 )
暦では春に入ります。
一度は暖かくなりかけた気候ですが、また寒くなりそうですね。
実質的には最も寒い季節です。
東洋医学では「陰極まって、陽生ず」という考えがあります。
最も寒いからこそ、ここが底となってこの後は暖かさが出てきますよ、ということ。
この季節は「出る」ということが特徴。
春の訪れとともに、野草は芽を出し、
筍は地中で溜めていたエネルギーを土を破って外へと出てきます。
私たちの身体というのも自然の影響を受けているので、
体の中に溜まったものを出そうと働きだします。
皮膚表面から湿疹などが出てくるのは、いわば体の中に良くないものが溜まっているサインとして受け留めることが大切です。
根本的な原因としては、食べ過ぎや運動不足によって、またはストレスなど、必要以上のものを溜め込んできたことの結果。
まずは、そういったことを振り返ってみる必要があります。
出ているのではなく、出してくれている。
そう考えて、春の野草の力を借りて出し切ってしまうことも考えてみるといいでしょう。
そこに目を向けずに、塗り薬などに頼って、
出しているものを闇雲に止めようとするのは、体にとって不自然なこと。
もちろん、クスリを上手に使うことは必要な場合もありますが、
頼りきってしまうのは考えものです。
四季を「春夏秋冬」というように、季節の巡りが春からであることを考えれば、
ここからが一年の始まりでもあります。
1月のスタートに出遅れたと感じているなら、
いい意味での仕切り直しにすればいいでしょう。