今日は「節分」です。
季節が冬から春に変わる「立春」の前日で、
「節替わり」とも呼ばれるように季節の分かれ目の日です。
節分といえば、「福は内、鬼は外」の豆まき。
健康と繁栄の「福」を呼び込み、
病気や心配ごと、災いといった「鬼」を追い払う習慣で、
室町時代に始まったといわれています。
豆をまくのは、マメは「魔滅(まめ)」に通じるから。
「魔」を「滅」す。
邪気を祓うということですね。
丈夫で健康な身体になることから転じて「よく働くこと」の意味になったようです。
季節の変わり目には体調を整えておくということから、
栄養の豊富な大豆の大切さを伝えるための行事でもあります。
大豆にはタンパク質・レシチン・イソフラボン・ビタミン・ミネラルが含まれていて、
身体が丈夫になるというのもうなずけますから、
節分のみならずいただきたいものです。
大豆を使った伝統食品で、冬の季節におすすめなのは、味噌。
一杯の味噌汁は体を温めてくれるだけでなく、
伝統製法でつくられた味噌には乳酸菌などの生きた微生物が存在しているので、
腸内の腐敗菌や有害物質を排出し、体のなかに溜まった毒素を流して
腸内環境を整えてくれるのです。
味噌汁を常食すれば、免疫力が上がり病気を遠ざけることから
「味噌汁の医者殺し」との言い伝えもあります。
まさに魔を滅すチカラがあるようです。
近年、味噌には肥満や生活習慣病の予防に効果があることが認められ、
欧米でも「ミソ・スープ」は大人気とか。
伝統行事とともに、伝統食品の良さも見直していきたいものですね。