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良い塩梅


7月に入り、一年も折り返しですね。

今年の前半の半年間の無事に感謝するとともに、
積み重なった疲労を癒す時季になりました。


この季節の疲労回復には、飲む梅酢をおすすめします。
梅干を漬けたときの梅酢を、水で飲みやすい濃さにうすめて飲むといいでしょう。

梅酢とは、梅干を漬ける工程のなかで、
梅を塩漬けにした時に上がってくる水分のこと。


梅酢を取り入れることで、
発汗で失った塩分やミネラル分の補給ができて熱中症対策になるだけでなく、
青梅によるクエン酸が豊富なので疲労回復や血液をサラサラにするのにも効果が期待できます。

さらに赤梅酢では紫蘇の葉からの成分による制菌力があり、
食中毒の予防にもなるのです。

自宅で梅干を漬ければ、梅干だけでなく梅酢もできますし、
添加物などの心配をすることもありません。


上手く処置してよい具合・加減にすることを「塩梅」と言いますが、
これは古くから塩と梅干・梅酢が使われてきたことに由来するのだとか。

自分の体を自分で守るため、
梅干と梅酢があるだけで健康維持に役立つことを知っておいて、
良い塩梅に日々の生活に取り入れていきたいものですね。


スポーツの分野でも海外で活躍する日本人選手が増えてきたこともあって、
日本食にも注目が集まっています。

なかでも、梅干は海外でも高い評価を受けているのです。

「プラム(梅)を塩漬けにしたUMEBOSHI」が疲労回復に役立つとして、
とくに運動量の多いサッカーのプロリーグで試合前に食べられていることが
イタリアで新聞報道されたこともあるほどです。



熱中症対策で話題になるのはスポーツドリンク。
運動によって失われた水分・電解質・ミネラル分を素早く吸収されるように考えられているのですが、
飲みやすさのために糖分も多量に含まれているということは知っておくべきです。

とにかく、甘すぎる。

とくに運動をしない日常生活のなかで飲料水代わりに飲む人が増えていたり、
炭酸飲料やジュースは健康に良くなさそうと、
代わりにスポーツドリンクを子どもに与える親御さんが増えていたりするのですが、
決しておすすめできるものではありません。

急激に血糖値が上昇したりと、危険ですらあるのです。


熱中症の予防のために摂取する必要のあるのは
カリウムでもカルシウムでも糖分でもなく、ナトリウムが主。

本当は塩水でも十分なくらいなのですから、
梅酢なら安心です。



2013年に日本人の伝統的な食文化「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあって、
日本で伝統的につくられた梅干、実は海外にけっこう輸出もされているのです。


日本人が日本食から距離を置くようになり、
海外では日本食が身近になりつつある。


どうも違和感がありますな。
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