2017年2月アーカイブ


同じように治療をさせていただいても、
差の出ることがあります。

治療効果、
それからの予後。


その差を生み出すのは、
大きくは、ご本人の体質と、
日常の生活習慣といっていいでしょう。



食生活の乱れについて、
いろんなことを耳にします。


食事の前に手を合わせることが、
面倒くさいからしない。

料理するのは、
面倒くさいからしない。

盛りつけるのなんて、
面倒くさいからしない...。

そのうちに、
食べることが面倒くさくなってしまうんでしょうか。


必要な栄養成分のみを
ビタミンのタブレットや
カルシウムの錠剤で補えばいいのでしょうか。


そうやって、食事の「サプリメント化」が進むと、

それはもはや「食事」ではなく
「食餌」に過ぎなくなります。


食事とは、食べる事。

「事」として、ケジメをつける必要があります。


「いただきます」

「ごちそうさま」

そうやって手を合わせることは、
いま目の前に見えているものだけではなく、

つくってくれた人や、
届けてくれた人や、
生産してくれた人や、

そして育んでくれる土や大自然、

それらの目には見えない
その先の先までつながっている。

そういうことに対する感謝の気持ちの表れです。


2013年に、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に
「和食」が登録されました。

その際に評価されたのは、
「和食」が自然を尊重する日本人の心を表現したものであり、
伝統的な社会慣習として世代を超えて受け継がれているといったことでした。


なにもかもを面倒くさがってしまっては、
そこからこのような繊細な感覚など養われるはずはありません。


病治しの過程でも同じことで、

ご自身が見直すこと、
ご自宅でのお手当などを
面倒くさがってしまうと、
その先の予後が変わってしまうんじゃないかと思います。



面倒がらずに、


「ありがとう」


と手を合わせる心は、持っていたいたいものですね。




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まだまだ寒いながらも、快晴。

立春を過ぎ、暦の上では春。

こんな朝にお掃除してると、心も晴れやかになってくるね。


「おい! 元気してるか?」


ウワァッ!

ビックリしたーー

誰かと思えば、もしや...


「そや、ワシや。」


ワシや、て...。
名乗るやろ、普通。

ワシ、て。
鳥の一種やあるまいし...


「なんや、あかんのか?」


いや、あかんことはないですけどね。



久しぶりの登場やん。

喋る犬、伝次郎。



長いこと顔見ませんでしたけど、
どこか、行ってはったんですか?


「まぁ、ええやないか」


ご同類、えらい活躍されてますよ。
携帯のCMとか。


しかし、ほんま久しぶりですなー。


「まぁ、そやなー」



確か、4年前の夏至以来くらいですから、
千と、3百、2十、...

「自分、数えてくれてたんか、
毎日、指折り、数えてくれてたんか」


ええっ、コイツ、ちょっと目がウルウルしてるけど、
本当のことを言ってしまおうか。



いや、いま勘定しただけですわ。


「ガクッ」


なんや、初めて見たぞ、
犬が膝カックンなるの。



「自分、計算速いな。
やるな、さすがやな。
『圭さん』言われてるだけのこと、あるな」


なんやねん。
久しぶりに出てきよったと思ったら、ダジャレかい!


まぁ、ええですわ。

ちょうど、聞きたいこと、ありますねん。


「なんや、言うてみぃ」


相変わらずの、上から目線やし。
ええけど。


あのね、

伝次郎さん、ワクチンとか、
どないしてはるんですか?


「関係ないな」


え?
してないってこと?

それって、やっぱり、野良...


「言うな!」



そやけど、普通は飼い犬なら義務付けされてるから、
とういことはやっぱり、野良...


「言うな、言うてるやろ、
その先、言わんでええ、
それ以上言うたら、
シバクぞ」


柴犬だけに?


「噛んだろかー!」


あかんあかん、
ワクチンしてない犬に噛まれたら、
狂犬病なるやん。

こわいこわい。


「アホか、自分。
相変わらず、アホやな、ほんま」


そない、アホアホて繰り返さんでも。


「今日び、ほんまに狂犬病なんてなるやつ、
そんなにおらんはずやし」


そうなんですか?


「そやで、しかもな、
無理やりワクチン打たれて、そのあとから、
『穴、開くしーーー』ってなってまうやつもいてる」


それって、
アナフィラキシーのこととちゃいますか?


「あぁ、そうとも言う」



やっぱり、犬でもあるねんね、
ワクチンの副作用。


「しかもな、ワシらの同胞は、
ほとんどが、よう喋らんやろ。
そやからわからんだけで、
足痺れたりしてるやつは、ぎょうさんいてるみたいや」


あぁ、なるほど。
そうかも知れんね。


「なんで、突然ワクチンの話なんかするねん?」


いやぁ、いま、犬の話聞いて、
あらためて、同じかと思いましたわ。

ほんまにそんな病気なるのって、
たかが知れてるはずやのに、
ワクチンして副作用で悩む人がいてるの。


「そやな、同じなんやろ、きっと。」


そう思うと、素敵ですよね。
関係ない、って言い切れるの。


「そうか、そんなにカッコええか」


いや、そこまで言うてないけど。


「そやけど、自分は?」


あぁ、僕もしないですよ。
ワクチンでしょ?


「なんで、せえへんの?」


まぁ、してても、なるときはなるからね。


「同じやな、そこ」


そうでしょ~。

それとね、ほんとは、もしかかっても、
たいていは大丈夫やと思いますねん。


「ほう、どういうことや?」


熱出して、ウィルス放り出して、
そうやって回復していきながら、
免疫力を獲得する。


「その通りやん。
自分、なかなかわかってるやん」


だって、そうでしょ。

あとね、もうひとつ、好きになれんのはね、
ワクチンせんと、大変なことになる、
みたいな脅しもありますやん。

あんなんの言うこと聞いてたらね、
どんどん、自分が無力みたいに思えてくる。


「当たり!やろ、それ」


どういうこと?


「いや、そういうことやがな。
結局、お前はあかん、って植えつけられていく」



それって、依存を生み出しますよね。
どんどん不自由になっていきますよね。
こういうのって、洗脳やと思いますわ。


「そういうことやがな。
自分、相変わらず、よう考えてるやないか」



だからね、さっき「関係ない」って、
即答しはって、素敵やなと思ったんです。

受ける受けないで考えるのではなく、
無関係でいられる。


それって、自由なんやな、と。


「自分、怖いな。
めっちゃ、見えてるやん」


そうですかね。

自由か...。


ほんで、ところで、
長いこと、どうしてはったんですか?


「旅してた」


旅?

旅って?

犬が、旅って??


「そないに、たびたび言わんでええぞ」


そう言って、走り去ってしまった。

しかし、今日はダジャレまみれやったな。



そやけど伝次郎、やっぱり自由人、
いや、犬か。



なんだかちょっとばかり、
うらやましい気がした。



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いまいちパッとしない役者さんは、
「大根役者」と呼ばれます。

大根は食あたりしないということと、
役者さんではヒット作のようなあたり芸がないこと、
大根も役者もあたることがないというのをかけた言葉。


消化を助けてくれる大根のおかげで、
下痢をするなど食中毒にかかりにくくしてくれる、
大根は食あたりを助けてくれる、食卓の味方ですね。


そんな大根、
実に皮や葉にも栄養が豊富。

まさに、捨てるところのない野菜です。

体に良いだけでなく、
ゴミを出さないことからエコでもあり、
まさに立派な役者なのです。


大根の栄養ではビタミンCが豊富なことで知られます。

実はこの大根のビタミンC、
中心部よりも表面の皮に近いほど多く分布するそうです。

なので、なるべくなら皮はむかずに、
きれいに洗って皮ごと食べるのがおススメ。


私は治療のなかで、
大根を使ったお手当ての話をすることがあります。


まずは輪切りにした大根。

アトピー性皮膚炎などの皮膚に痒みのあるとき、
これで拭いてもらうことで、
痒みが治まることがあるのです。

できればステロイド剤などクスリを避けたい患者さんにとっては、
口に入れるものを使ってのお手当ては安心できるもの。

極端な話をすれば、
「効いたら儲けもん」くらいの気持ちで、
安心して遠慮なく使えます。

その結果、効果の出る人が多いのは事実。


あとは、打ち身や、扁桃腺炎の腫れに、
薄く輪切りにしたものを貼り付けることで鎮まることがあったりもします。

これらは大根の辛味成分、
アリル化合物による収斂作用ではないかと考えられます。

辛味成分を用いるという意味では、
大根おろしでもかまいません。

炎症に対して、大根のおろし汁を塗ってもいいでしょう。

鼻出血や粘膜の荒れには、
おろし汁を脱脂綿に含ませて塗るという方法もあります。

ただしこの方法では、
痒みが一時的に強くなることがあるので注意が必要です。


「大根食ったら菜っ葉干せ」とも言われるのですが、
大根の葉っぱも外用のお手当てには立派な役者。

干して乾燥させた葉をお風呂に入れることで温まります。

大根の葉を干すことで、
温泉成分にみられる塩化物や硫化イオンなどの無機成分が多くなり、
保温効果を高める働きがあるようです。

冷え性や腰痛、婦人科疾患などの人には下半身浴がいいですね。

とくに婦人科疾患には
大根の干葉は効能があると古くから言われています。

だいたい2株分ほどの大根の葉を、
5~10日ほど、葉が茶色くなるまで陰干しにします。
これを布袋などに入れ、お鍋で煎じていきます。

この茶色くなった煮汁を、
タライ(ベビーバス)にお湯をはって加えたところで
腰湯をするのです。

骨盤内の生殖器官を温めることが目的ですから、
足は入れずに腰だけ浸かり、
冷えないようにときどき足し湯をしつつ
温度が逃げないように大きなビニールの風呂敷などを被っておくといいでしょう。



「患者に発熱するチャンスを与えよ。
そうすれば、どんな病気でも治してみせるぞ」

これは古代ギリシャの医師・ヒポクラテスの言葉。

難病であっても、多くは温かくすることが基本です。

身の回りの物を上手に活かして温かくいきたいものです。


立派な役者としての、大根。

内から、外から、いい味出しますよ。


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