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熱や痛みにはキャベツ


気候が暖かくなるにつれ、
春キャベツを見かけるようになりましたね。

春キャベツは、ふっくらと柔らかく巻いていて、
冬のキャベツに比べて甘みが強いのが特徴です。


近年になって、キャベツが健康面で
注目を浴びるようになったのは
「ビタミンU」の存在から。

ビタミンUの「U」とは
ulcer(潰瘍)のこと。

胃潰瘍の特効薬として知られます。


実は、キャベツは、
古代ギリシアや、ローマの時代から栽培されていたようです。

医聖・ヒポクラテスが「腹痛と赤痢の特効薬」としていたと
記録が残っているのだとか。


栄養学では、
ビタミンUはアミノ酸の一種であるメチルメチオニンのこと。

タンパク質の合成を促し、
胃・十二指腸潰瘍で傷ついた粘膜を修復する効果があるとされています。


先人たちは、経験的に知っていたのでしょうかね。


日本にキャベツが入ってきたのは、
江戸時代にオランダから。

入ってきた当時は観賞用だったようです。
その後、観賞用に品種改良されたものが
葉牡丹として広まっていったのですね。


キャベツは、外用のお手当てにとても重宝します。

キャベツには熱を鎮める作用があるので、
痛風や関節痛などの炎症性の痛みのときは、
キャベツの葉を患部に当てておくことで痛みが軽減されるのです。

また風邪の発熱などの際には、
頭部に敷いておくことをおすすめしています。

氷まくらや冷却シートなどが知られていますが、
あれでは実際には皮膚表面の熱しか取れません。

なので、あまり効果は期待できません。


一方で、キャベツにはもう少し内側から熱を引き出す作用があるようです。

今年の冬にも、何人もの人が、
キャベツだけで熱を乗り越えられました。


治療に来られる必要もないし、
もちろん、病院に行ったり、クスリを飲む必要もない。


風邪の初期の熱には、キャベツ。

これからのために、覚えておくといいでしょう。




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