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冬のスーパーフード


緑色をした花の蕾の部分をいただくブロッコリー。

緑黄色野菜というと、
春から夏に旬を迎えるものが多く、
陰性な作物ばかりと思われがちなのですが、
あながちそうとも言い切れない。
 

もとは北海道や長野県のような寒冷地で育ち、
冬に旬を迎える陽性な面もありながら、
花を開かせる遠心性・陰性の性質もあり、
陰陽のバランスのよい食材といえます。

 

1980年代に入り、
食の欧米化が進んでいくなか、
緑黄色野菜から栄養を摂りましょうと叫ばれ、
クセもなくて食べやすいブロッコリーは、
急速に食卓に上るようになりました。
 

やがて各地で栽培されるようになり、
いまでは10月から3月までが旬となっています。

産地についても、愛知、埼玉、香川、長崎、鳥取・・・と、
収穫量トップテンに各地方がまんべんなく入っているのです。
 

収穫後には変色が進みやすいものなので、
低温流通が発達したというも
一気に広まるのに一役買ったみたい。



栄養については、
かつては炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル(無機質)を
5大栄養素とされてきました。

いまではこれに食物繊維が加わって
"6大栄養素"が主流となってきています。
 

さらに最近では、
"第7の栄養素"として注目されつつあるのが

植物中に存在する天然の化学物質といわれる
「ファイトケミカル」。
 
 

ブロッコリーには、
ファイトケミカルの一種である
「スルオラファン」が
豊富に含まれているのが特徴です。
 

スルオラファンは、
解毒作用を高めて肝機能を向上させるほか、
抗酸化作用や殺菌作用があることがわかっています。
 

胃潰瘍・胃ガンの原因の一つとも言われるピロリ菌のほか、
抗生物質に耐性をもった株菌に対してさえも
殺菌効果をもつことが報告されています。
 

一時期注目を浴びたものが、
ブロッコリー・スプラウト(新芽)。


安価ながらガンの予防や免疫力アップに力を発揮する
スーパーフードとも呼ばれています。
 

このスプラウトは、
このスルオラファンが
成熟したブロッコリーに比べて7倍以上も含まれることから
メディアで注目されるようになり、
いまでは一般のスーパーなどでも売られています。

まさに、スーパーフード(笑)
 

また、ブロッコリーは、貧血予防には欠かせない葉酸も多く含まれていて、
とくに女性には意識して摂ってほしいところです。
 

これらは茎の部分にも含まれているので、
捨ててしまっては、もったいない。

茎をぬか漬けにしたり、
食べやすい大きさに切って天ぷらにしたりして、
丸ごといただきたいものです。
 

ブロッコリーは鮮度がおいしさのポイントです。

買ってきたらできるだけ早くに調理したいところ。
 

黄色がかってくると鮮度が落ち気味のサイン。

買い置きするときには、
濡らした新聞紙などに包んでからビニール袋で覆い、
自然に近い状態で立てて保存するといいでしょう。
 

ブロッコリーは、とくに寒さの強い時期には
緑色が強く先端が紫色がかっているくらいのものが
とくに甘味が強くなるようです。

 

よく見てから選びたいですね。


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