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OARへの違和感


平昌五輪が閉幕しました。

日本選手団は
金4、銀5、銅4の計13個のメダルを獲得、
過去最多を更新しました。

2020年の東京夏季五輪、
次回2022年の北京冬季五輪に向けて、
さらに期待できそうですね。

さて、今回の平昌五輪では、
他国のことでも話題がありました。

とくに違和感のあったのが、
OARではないでしょうか。

OARとは、
"Olympic Athletes from Russia" の略。

「ロシアからの五輪選手」という意味ですね。

日本代表の選手団のことを
チーム・ジャパン(Team Japan)と呼んでいたのとは対照的に、

ロシアからの選手は、国家を代表しての出場ではなく、
個人資格として出場していたということなのです。


ロシアでは競技選手のドーピングに国ぐるみで関わってきたことが
2014年に発覚、

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)が独立委員会を設置して
調査を進めてきた結果。
疑念がぬぐいきれずに、
WADAから、IOC(国際オリンピック委員会)に呼びかけた結果、
このような制裁措置を平昌五輪ではとるかたちとなりました。


そもそもドーピングとは、
スポーツ競技などで薬物を使用したり、
保管しておいた自身の血液成分を競技前に輸血したりするなどの方法で、
不健全に運動能力の向上を図る行為、
それらを意図的に隠ぺいする行為。


ドーピングを禁止する理由としては、
大きくは以下の4つの点が挙げられるでしょう。

・健康を害する
筋肉増強剤や興奮剤などのクスリを使用するので、
いくつもの副作用が確認されています。
競技者の健康と安全を守ることができなくなってしまいます。

・フェアプレイ精神に反する
スポーツ競技とは、統一したルールのもとに公平に競い合うことが前提。
この公平性に反する行為にあたります。

・スポーツの価値を損なう
競技の厳しさ、楽しさを奪ってしまいます。
チーム競技であれば、お互いの信頼を失ってしまうことにもなります。

・社会への悪影響
ルール違反であり、反社会的行為です。
青少年にとっての憧れの存在が、そのような行為を行うことで、
ドーピングをよしとする風潮が蔓延してしまいかねません。


これまでにも様々な大会でドーピングがありましたが、
閉幕後に発覚し、メダリストが失格となり、
順位が繰り上がるようなこともありました。

そんな場合でも、
メダルの色が変わったことを喜ぶ選手はいませんでした。

むしろ、競技への信頼性が損なわれることを懸念する声が並びます。

一生懸命に取り組んできているからこその想いでしょう。


競技は、信頼のうえに成り立っているものです。

ドーピングに限ったことではありませんが、
バレなければやってもいいということは、なに一つありませんね。


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