冷え性の最近のブログ記事

 

冷えと食べ物(FOOD)の関係は大切です。

寒さの厳しい冬は、野生動物や虫たちは冬眠して動きませんし、
木々も活動を休むために防寒対策を施してあげたりしますね。

冬とは、このように、じっと動かずにエネルギーを蓄える季節です。

季節に合った体をつくるということでは、
その季節季節の旬のものをいただくということがとても大切なことです。

この季節の旬のお野菜といえば、根菜類が主流になります。
これは、根に蓄えたエネルギーで冬を乗り切るための植物なりの力です。

例えば、ごぼうは、地表に雪が降ってもその姿を変えることがありません。
それは冷たく乾燥した空気から逃れ、温かさの残る大地へと下へまっすぐに伸びていくからです。
また、ごぼうは水分が少ないことの影響もあり、凍らずにいられるのです。

私たちの体では、冬には足腰が冷えがちですね。
心臓からの距離があり、血液を送り届けるのに時間がかかるということもあります。
そんな体にとっては、下へとまっすぐに伸びる植物のエネルギーをいただく必要があるのです。
季節感のない食事というのは、それだけで体にとっては負担になるのです。

さらに、季節を問わず水分を摂取すること、
ジュースやコーヒーを飲んだり、甘いものを食べることは、
体の中に水分を溜めることにつながり、さらに冷えやすい体質となってしまうのです。

ごぼう、レンコン、人参、大根などの根菜類で、
具だくさん味噌汁をいただくだけで、冷えは改善されるのです。


また、参考までに、
春になれば、草木が芽吹くように「上」へとエネルギーが働きます。

冬とは、一気に方向が変わるのです。
当然、私たちの身体にもその影響は出てきます。

それが、花粉症です。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、症状が「上」に限定されているのが特徴ですね。

冬の間に「下」をしっかりさせておくことが、
春には「上」と「下」のバランスを取り、
花粉症の予防にもつながるのです。

ご縁あって鍼療させていただく患者さんには、これらのお話をさせていただきます。

そして実生活に取り入れられた患者さんの多くは
「最近、手足が冷えなくなった」
「そういえば、周囲の人たちはグジュグジュ言い出したけど...」
などと、体質が改善されていくのが早いですね。


小さなことも、日々の生活に取り入れて積み重ねれば、
次のシーズンの差は大きくなるものです。


気候や風土に合う食べ物(FOOD)とは、
季節のイノチをいただくこと。
自然の恵みに感謝しましょう。

 

最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。

 


 

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冷え対策には「足首」まわりが大切だというお話をしました。

今日は、その中でも、特に大切な経穴(ツボ)のお話をしましょう。


その名は「三陰交(さんいんこう)」。
わりと有名なツボなので、名前は聞いたことがあるかも知れませんね。

位置は、足首のすぐそば。
内側のくるぶしから、骨(脛骨【けいこつ】といいます)の後ろ側の際を、
指で2、3本分の幅だけ上がったところにあります。

 

ちなみに、この「三陰交」は、とても大切なツボ。

三とは、そのまま三つのこと。

陰とは、日陰。
つまり、直接は太陽に当たりにくい、内側の経絡を指します。

交とは、交通の交ですね。


すなわち「三陰交」は、
身体の内側を通る三本の経絡が交差するところなのです。


身体の表面を流れる「経絡」は、
喩えて言うなら、地図上の「線路」。

そして「経穴(ツボ)」は「駅」。

線路の上を走る「電車」が「氣」となります。


とすると、内側といえば、瀬戸内海沿岸。

そこを走る三本の線路といえば、JR、阪急、阪神。

その3つが交わるところといえば、
大阪でいえば、梅田、
神戸でいえば、三宮、ということになります。

梅田や三宮のような街が発展して栄えれば、
多くの人が集まるようになって活気付きますね。

そして、JR、阪急、阪神の各沿線にも良い波及効果が現れます。


同じように「三陰交」というツボが温まって元気になれば、
身体のエネルギーを流す経絡にも良い作用が現れてくるわけです。


ついでに言えば、3つの経絡とは「脾」「腎」「肝」。

中心を走るJRは「脾」の経絡。
食べたものをきちんとエネルギーに換えるための消化器系を司ります。

海沿いを走る阪神電車は「腎」。
水と関わりあう泌尿器系を担っています。

とすれば、山沿いを走る阪急電車は「肝」。
生殖器系やホルモンとの関係の深い経絡です。


胃腸の調子が良くないときや、
生理痛などの骨盤内臓器の不調など、
冷え性に関係する症状は「三陰交」の役割が大きいのです。

あと、街中で大規模な工事をしないように、
バカスカ鍼を刺すツボではありません。

刺すか刺さないか、
もっと言えば、触れるか触れないかくらいの
ごくごく「浅い」鍼で気を集めてくるような手技をするのが主ですね。

 

経穴(ツボ)とは、本当に小さな点なのですが、
きちんと取れなくても大丈夫でしょう。

内くるぶしとアキレス腱の間から上にかけて、
カイロを貼っておくだけでも全然ちがいます。

靴下を履いて、その上からカイロを貼り、
さらにその上からレッグウォーマーで守れば万全ですね。


冬の寒さはあと少し。

足首を温めて、冷えから体を守りましょう。


長いお話に最後までお付き合いいただきまして、

ありがとうございます。

 

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2月に入り、寒い日が続いていますね。

「冷え性」への対策についてのお話を。

いまはどこでもエアコンが効いていますね。
これを読んでくださっている、あなたのところもそうでしょう。

書いている僕の部屋も、もちろんそうです。

ちなみにここで、温度計を見てみます。
デスクの上のでは、23℃、
壁の少し高いところのでは、26℃と出ています。

部屋の上のほうが、温度も高く出ますね。
きっと、どこの部屋でも同じことでしょう。


次に、お風呂について考えてみます。

沸かしてすぐに入れればいいのですが、
ちょっとテレビに見入ってしまったりして時間が経つと、
いざ入るときに冷めていることがあります。

湯の温度を確かめようと、手を入れてみると、
上のほうは温かいけど、下のほうは冷たくなっています。


これは、「熱」というものの性質が、上へ上へと行きやすいので、
下は冷えやすいということなのです。


私たちの身体でも同じことがいえます。

とくに現代では、どこでもエアコンが効いていて、
また室内空間の密閉度が高いので、その影響をより受けやすくなっています。

例えば「足が冷える」とはよく聞きます。
でも「頭が冷える」とは、あまり聞かない。

むしろ、「熱くてボーッとしてくる」と言ったりします。
もしかしたら熱があるのかな? と心配になって計ってみても、
まったく平熱どころか、むしろ低いくらいだったりします。

いわゆる「冷えのぼせ」ですね。

状態としては「頭熱足寒」、
東洋医学では「上実下虚」と言います。

「頭寒足熱が良い」とは聞いたことがあると思います。

熱の性質が上がりやすい上に、さらに室内環境の影響を受けやすい現代では、
よほど気をつけて、足を温かくしないと不調となりやすいのです。

どんなに部屋が暖かくても、靴下ははいておくのが良いでしょう。

「昔は、みんな裸足で元気だった」なんて言われますが、
ただ元気だったということだけでなく、部屋の温度が適度に寒かったからそれで良かったのですが、
いまは、部屋が暖かくなりすぎているので、余計に足を温めないといけないのです。

また、足首周りには、冷えに弱く身体にとっては大切な経穴(ツボ)があるので、とくに冷やさないことが大切です。

おすすめはレッグウォーマーです。

足のすねからくるぶしにかけて、被われることで不調な症状から守ってくれるのです。


足首は、外出の際には、ちょうどズボンの裾と靴の隙間で、
冷たい風に当たりやすい部分でもあるので、
意識して冷やさないようにしましょう。

足の裏にもカイロを貼っているのに冷えて困る、という人、
足首はきちんと守られていますか?

冷え対策の基本中の基本、
まさに鍵(キー)なポイントですよ。


最後までお読みいただき、

ありがとうございます。


 

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