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2012年2月アーカイブ


もうすぐやってくる、本格的な花粉症のシーズン。
症状は、とても辛いものがありますね。

体質改善なんかはともかくとして、今の症状を
「なんとかしてー!」っていうのが正直なところではないでしょうか?


自宅で、誰でもできる簡単な「お手当て」のお話です。


それが「鼻うがい」。

 

用意するもの

湯呑み
三年番茶
少量の塩

以上

 

湯呑みに、温かい番茶を注ぎます。
熱すぎず冷めてなさすぎず、体温よりやや温かいくらいがポイント。

そこに、塩をほんの一摘み。
目安としては、番茶の1%程度。


湯呑みに、鼻を浸けて
一方の鼻の穴を押さえて、反対の鼻の穴から番茶を吸います。


吸い続けると、喉の奥のほうから
温かいものが入ってきます。
これが鼻から吸った番茶。
吸ったらこれを吐き出します。

初めてのときは、ちょっと気持ち悪いかも知れませんね。

 

数回繰り返したら、反対の鼻の穴でもやりましょう。

ポイントは、きちんと鼻を浸しきること。
空気が入って「ズズーッ」となると、ちょっと痛い。

慣れてくると、結構、鼻がスッとします。


「なんで、もっと早く教えてくれへんかったん?!」って言われるくらいです。


「鼻うがい、したことあるけど、沁みて痛かったわー」
という人は、たいていは水でしてるのではないでしょうか。


体温に近いぬるま湯くらいの、番茶を使うこと。
それから少量の塩を入れること。

これが大事なんですね。

体液に近い状態にしておかないと、これも「異物」と反応してしまいますから。

 

温度や塩分濃度が体液に近い状態であれば沁みることがありません。
痛い思いをしなくて済むということです。


お手当てにはストレスを感じるものではありませんから。


そして、もうひとつの理由は、お茶と塩の持つ殺菌効果が期待出来ること。


単純にお茶の渋みと、塩の引き締め効果で、粘膜を収縮させるからですね。

だから、花粉や異物が組織に入ってくるのを防ぐ。

それと、組織が締まっているので細胞からの水分である涙や鼻水が出てくるのを防ぐ。

こういった効果があるのです。


これは是非とも知っておいて欲しいお手当てですね。


ちなみに、目が痒いときにも使えます。

湯呑みの代わりに、おちょこを使います。

番茶を注いだお猪口に目をつけて、目をパチパチさせて、終わりです。
上を向くと番茶が目にかぶりますから、ピッタリとつけてこぼれないようにしましょう。


番茶での鼻うがいについてまとめますと、

自宅にあるもので出来るから、コストはゼロ!

沁みたりとか刺激がないから、ストレスもゼロ!

口に入るものでのお手当てだから、副作用もゼロ!

そして、効果はバツグン!


まだ初期であれば、これだけでかなり症状を抑えることができます。

そのうちに体質改善ができれば良いですね。


お手当てで追いつかないようであれば、
今シーズンは治療にかかりながら来年以降に備えていくことも考えたほうがいいのかも知れませんね。


今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

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花粉症をはじめとして、すべてのアレルギーには、
タンパク質の過剰摂取が関係していると言われています。

花粉、ダニ、ハウスダスト ― これらもすべてタンパク質であるが故に反応が出るのです。


タンパク質は、胃や腸で消化作用を受けて、
アミノ酸とか、ペプチドと呼ばれるタンパク質の断片まで小さく分解され小腸から吸収されます。

肉・魚など動物性タンパク質は「高分子タンパク質」といわれ、
分子構造が大きいために消化されにくく、
多く食べ過ぎると分解・消化の工程が追い付かずに、
細かくならない未消化の状態のままで腸へとたどり着いてしまうのです。


このとき、このタンパク質を分解しようと腸内細菌が繁殖するのですが、
肉や魚に付着しているこれら細菌の多くは、いわゆる悪玉菌であるため腸内が荒らされてしまいます。


この結果としての「血液の汚れ」となり、アレルギーの原因となります。

卵・小麦・大豆など、アレルギー反応がでるものにタンパク質が多いのは、
「タンパク質は摂らずに胃腸を休ませて」という、身体からのサインなのかも知れません。

そして、花粉やダニなどに反応してしまうのは、これらの結果からくる身体の誤作動とも考えられます。


また、油脂類や砂糖などは、血液をさらに汚れさせてしまうのです。


こうした「血液の汚れ」を落とすのが、「デトックス」なのです。


まずは、胃に送る前の「消化」をしっかりとすること。

つまりは、よく噛むことが第一歩。


それから、穀物(米)をしっかりと摂ること。

アレルギーの人の多くが「ご飯よりもパンが好き」ということとは無関係ではないでしょう。
パンを食べるのには、ジャムなど糖分や、バターのような油と一緒に摂取されることが多いからです。


玄米か分搗き米、雑穀ごはん、ハトムギなどを取り入れていくことで
デトックス効果は期待できます。


あと、腸の弱りには乳酸菌と、ヨーグルトや乳製品を摂ることが多いのですが、
症状が悪化することがあり、注意が必要です。


日本の伝統食品である味噌や漬物には乳酸菌が豊富です。
また、これらのほうがヨーグルトの乳酸菌よりも実は強力なのです。

1日1杯はお味噌汁をいただくと良いですね。


花粉症が一気に増えたのは、ここ20年くらいのことです。

食事の洋食化がさらに進んだあたりと無関係ではないような気がしますね。


海外のセレブたちに日本食が流行っています。

日本人自身が日本食を見直すべきときに来ているのでしょうね。



今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

 

 



 

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いよいよ花粉シーズン突入とのニュースがあり、
本格的に花粉症のシーズンが始まりました。

花粉症のおもな症状としては、
目のかゆみ、涙が出る、
クシャミ、鼻水、鼻づまり
喉のかゆみ、などがあげられます。

それと併せて、花粉症の人たちに多く見られるのが、肩こりです。


これらに共通することは、
症状が上半身に集中しているということ。


気候が暖かくなってくると、
草木は芽吹いてきて上へ上へと伸びようとします。

春の「陽」の気の特徴です。


同じように体の中でも、
バランスが崩れてしまい、上へ上へと気(血)が上がって、
降りてこなくなって渋滞現象を起こしてしまっているのです。

このとき、上へ上へと伸びる植物を食べると
さらにその気が増して、花粉症の症状がひどく出ます。

 

つまり、バナナなどに代表される、南国から輸入された果物などは注意が必要です。

 

また最近になってダイエットで話題になったトマトも、
夏に上へと伸びていく野菜ですから、花粉症の人は注意しないと症状が悪化することがあります。

 


それから、いつもは勧めている「旬」の野菜も注意が必要なのです。

 

とくに目立った症状のないときには「旬」の野菜は良いのですが、
春には、陽の気が体で上がっているときに同じ性質のものを食べると、
症状が悪化することがあるのです。

その代表例としては、タケノコ、アスパラガスなど。

 

また、葉野菜のなかでも、アクの強いホウレン草なども同様ですね。

これらの野菜をいただく時は、火入れしていただくようにしましょう。

 

ただし、油脂類は血液中の老廃物を増やすので、
天ぷらや炒め物よりは茹でたものが良いでしょう。

また、同じように血液中の老廃物を増やしやすいものとしては、
お肉と砂糖が挙げられます。

 

出来るだけ、これらのものを避けて、体のシグナルに従ってデトックスを心掛けてください。


今ある症状に対して自分で出来る対策としては、
「足湯」など下半身を温めることです。


陽の気が上がってしまっているので、
冷えた下半身を温めることで、身体の上下のバランスを取ることが良いのです。


同じように気を下ろす食べ物があります。

それは、下へ下へと伸びていくもの。
つまり、大根、ごぼう、にんじん、れんこん、などの根菜類です。

 

食事、デトックス、そして足湯などのケアで、
なんとか少しでも症状の和らいでくれることを願っています。

 

また、この時期は口が渇くこともありますが、
これは鼻づまりによって口呼吸となったために起こること。
口を潤す程度にしておきましょう。

身体が水分を必要としているわけではないので、
ガブガブと水分を取りすぎると、症状が余計にひどくなることがあります。


これらのことも考えて、鍼灸治療でも全身の調整を図りますので、
これから治療院を探そうとされる方は、
身体全体を見てくれる治療かどうかを確かめてみることをおすすめします。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

 


 

 

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今週に入り少し暖かい日が続きましたね。
早い人ではそろそろ出てくる気配ですね、花粉症。

鼻水は出るわ、クシャミ連発するし、目は痒いし、
辛そうですね。


春の花粉症といえば、スギ花粉が主なもの。

でも、花粉は飛んでいても、
花粉症の出る人と、まったく平気な人がいるのはなぜでしょう?


これは、本当の原因が花粉だけではないことを物語っています。

いわば花粉は「きっかけ」であって、
本質は根っこの体質にあるというわけです。


花粉症をはじめとした「アレルギー」は、自己免疫疾患といって、
自分を病気から守るために働く免疫が過剰に反応することによって起こる症状です。

「アレルギー」とは、「通常とは異なる反応」という意味。

本来ならば、自分を守ってくれるはずの力が、
自分を傷つけてしまうという通常ではない反応なのです。


治療していく上で大切なことは、全身のバランスを整えていくこと。

花粉をきっかけとした自分の免疫を抑えこんでしまうことには注意が必要です。


花粉症は、いわば体が起こしたクーデターのようなものなので、
力でねじ伏せようとすると、後からそれ以上の反撃がやってくることもあります。
なので、その場しのぎの治療を繰り返すことは、あまりおすすめできませんね。


本当の原因は、冬の間に冷えた体や、
食事をはじめとした生活習慣にあることが多いもの。

これ以上いまの生活を続けていたらもっと大変な病気になるよ、という
体からのイエローシグナルだと受け止めて、生活を見直すきっかけにしてみませんか。


本当に大切なこと。
それは、体質を改善し、体調を整え、免疫を正常な状態に戻すことです。


「これさえあれば、...」という情報に惑わされず、
不快な症状が軽減し、
その他の不安も解消されるのは、

免疫力を高めること以外にはありません。


花粉症という症状は同じでも、
もともとの体質は一人一人ちがいます。

生活習慣のアドバイスも、
治療内容も、
一人一人ちがって当然なのです。


そういった意味で信頼のできる治療と、あなたのご縁が結ばれますよう願っています。

 


最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

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冷えと食べ物(FOOD)の関係は大切です。

寒さの厳しい冬は、野生動物や虫たちは冬眠して動きませんし、
木々も活動を休むために防寒対策を施してあげたりしますね。

冬とは、このように、じっと動かずにエネルギーを蓄える季節です。

季節に合った体をつくるということでは、
その季節季節の旬のものをいただくということがとても大切なことです。

この季節の旬のお野菜といえば、根菜類が主流になります。
これは、根に蓄えたエネルギーで冬を乗り切るための植物なりの力です。

例えば、ごぼうは、地表に雪が降ってもその姿を変えることがありません。
それは冷たく乾燥した空気から逃れ、温かさの残る大地へと下へまっすぐに伸びていくからです。
また、ごぼうは水分が少ないことの影響もあり、凍らずにいられるのです。

私たちの体では、冬には足腰が冷えがちですね。
心臓からの距離があり、血液を送り届けるのに時間がかかるということもあります。
そんな体にとっては、下へとまっすぐに伸びる植物のエネルギーをいただく必要があるのです。
季節感のない食事というのは、それだけで体にとっては負担になるのです。

さらに、季節を問わず水分を摂取すること、
ジュースやコーヒーを飲んだり、甘いものを食べることは、
体の中に水分を溜めることにつながり、さらに冷えやすい体質となってしまうのです。

ごぼう、レンコン、人参、大根などの根菜類で、
具だくさん味噌汁をいただくだけで、冷えは改善されるのです。


また、参考までに、
春になれば、草木が芽吹くように「上」へとエネルギーが働きます。

冬とは、一気に方向が変わるのです。
当然、私たちの身体にもその影響は出てきます。

それが、花粉症です。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、症状が「上」に限定されているのが特徴ですね。

冬の間に「下」をしっかりさせておくことが、
春には「上」と「下」のバランスを取り、
花粉症の予防にもつながるのです。

ご縁あって鍼療させていただく患者さんには、これらのお話をさせていただきます。

そして実生活に取り入れられた患者さんの多くは
「最近、手足が冷えなくなった」
「そういえば、周囲の人たちはグジュグジュ言い出したけど...」
などと、体質が改善されていくのが早いですね。


小さなことも、日々の生活に取り入れて積み重ねれば、
次のシーズンの差は大きくなるものです。


気候や風土に合う食べ物(FOOD)とは、
季節のイノチをいただくこと。
自然の恵みに感謝しましょう。

 

最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。

 


 

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冷え対策には「足首」まわりが大切だというお話をしました。

今日は、その中でも、特に大切な経穴(ツボ)のお話をしましょう。


その名は「三陰交(さんいんこう)」。
わりと有名なツボなので、名前は聞いたことがあるかも知れませんね。

位置は、足首のすぐそば。
内側のくるぶしから、骨(脛骨【けいこつ】といいます)の後ろ側の際を、
指で2、3本分の幅だけ上がったところにあります。

 

ちなみに、この「三陰交」は、とても大切なツボ。

三とは、そのまま三つのこと。

陰とは、日陰。
つまり、直接は太陽に当たりにくい、内側の経絡を指します。

交とは、交通の交ですね。


すなわち「三陰交」は、
身体の内側を通る三本の経絡が交差するところなのです。


身体の表面を流れる「経絡」は、
喩えて言うなら、地図上の「線路」。

そして「経穴(ツボ)」は「駅」。

線路の上を走る「電車」が「氣」となります。


とすると、内側といえば、瀬戸内海沿岸。

そこを走る三本の線路といえば、JR、阪急、阪神。

その3つが交わるところといえば、
大阪でいえば、梅田、
神戸でいえば、三宮、ということになります。

梅田や三宮のような街が発展して栄えれば、
多くの人が集まるようになって活気付きますね。

そして、JR、阪急、阪神の各沿線にも良い波及効果が現れます。


同じように「三陰交」というツボが温まって元気になれば、
身体のエネルギーを流す経絡にも良い作用が現れてくるわけです。


ついでに言えば、3つの経絡とは「脾」「腎」「肝」。

中心を走るJRは「脾」の経絡。
食べたものをきちんとエネルギーに換えるための消化器系を司ります。

海沿いを走る阪神電車は「腎」。
水と関わりあう泌尿器系を担っています。

とすれば、山沿いを走る阪急電車は「肝」。
生殖器系やホルモンとの関係の深い経絡です。


胃腸の調子が良くないときや、
生理痛などの骨盤内臓器の不調など、
冷え性に関係する症状は「三陰交」の役割が大きいのです。

あと、街中で大規模な工事をしないように、
バカスカ鍼を刺すツボではありません。

刺すか刺さないか、
もっと言えば、触れるか触れないかくらいの
ごくごく「浅い」鍼で気を集めてくるような手技をするのが主ですね。

 

経穴(ツボ)とは、本当に小さな点なのですが、
きちんと取れなくても大丈夫でしょう。

内くるぶしとアキレス腱の間から上にかけて、
カイロを貼っておくだけでも全然ちがいます。

靴下を履いて、その上からカイロを貼り、
さらにその上からレッグウォーマーで守れば万全ですね。


冬の寒さはあと少し。

足首を温めて、冷えから体を守りましょう。


長いお話に最後までお付き合いいただきまして、

ありがとうございます。

 

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2月に入り、寒い日が続いていますね。

「冷え性」への対策についてのお話を。

いまはどこでもエアコンが効いていますね。
これを読んでくださっている、あなたのところもそうでしょう。

書いている僕の部屋も、もちろんそうです。

ちなみにここで、温度計を見てみます。
デスクの上のでは、23℃、
壁の少し高いところのでは、26℃と出ています。

部屋の上のほうが、温度も高く出ますね。
きっと、どこの部屋でも同じことでしょう。


次に、お風呂について考えてみます。

沸かしてすぐに入れればいいのですが、
ちょっとテレビに見入ってしまったりして時間が経つと、
いざ入るときに冷めていることがあります。

湯の温度を確かめようと、手を入れてみると、
上のほうは温かいけど、下のほうは冷たくなっています。


これは、「熱」というものの性質が、上へ上へと行きやすいので、
下は冷えやすいということなのです。


私たちの身体でも同じことがいえます。

とくに現代では、どこでもエアコンが効いていて、
また室内空間の密閉度が高いので、その影響をより受けやすくなっています。

例えば「足が冷える」とはよく聞きます。
でも「頭が冷える」とは、あまり聞かない。

むしろ、「熱くてボーッとしてくる」と言ったりします。
もしかしたら熱があるのかな? と心配になって計ってみても、
まったく平熱どころか、むしろ低いくらいだったりします。

いわゆる「冷えのぼせ」ですね。

状態としては「頭熱足寒」、
東洋医学では「上実下虚」と言います。

「頭寒足熱が良い」とは聞いたことがあると思います。

熱の性質が上がりやすい上に、さらに室内環境の影響を受けやすい現代では、
よほど気をつけて、足を温かくしないと不調となりやすいのです。

どんなに部屋が暖かくても、靴下ははいておくのが良いでしょう。

「昔は、みんな裸足で元気だった」なんて言われますが、
ただ元気だったということだけでなく、部屋の温度が適度に寒かったからそれで良かったのですが、
いまは、部屋が暖かくなりすぎているので、余計に足を温めないといけないのです。

また、足首周りには、冷えに弱く身体にとっては大切な経穴(ツボ)があるので、とくに冷やさないことが大切です。

おすすめはレッグウォーマーです。

足のすねからくるぶしにかけて、被われることで不調な症状から守ってくれるのです。


足首は、外出の際には、ちょうどズボンの裾と靴の隙間で、
冷たい風に当たりやすい部分でもあるので、
意識して冷やさないようにしましょう。

足の裏にもカイロを貼っているのに冷えて困る、という人、
足首はきちんと守られていますか?

冷え対策の基本中の基本、
まさに鍵(キー)なポイントですよ。


最後までお読みいただき、

ありがとうございます。


 

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