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2012年4月アーカイブ

マクロビオティック基礎講座のお知らせ

4月22日(日)は、正食協会でのマクロビオティック基礎講座。

第1ステージの最終回、テーマは「日本の伝統食品のチカラ」について。

http://www.macrobiotic.gr.jp/seminar/kisokouza_stage1/

 

また、5月からの第2ステージの予定も決まりました。
第2ステージでは、より参加していただきやすいように、一回ごとの申込みも受付ができるようになりました。
「健康情報の見極め方」「陰陽について」「手当て法」など、より深い内容になってます。

http://www.macrobiotic.gr.jp/seminar/kisokouza_stage2/

 

読んでいただいて、
ありがとうございます。

 

 

 

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スポーツ鍼灸をやっていれば、当たり前ですがスポーツ選手が治療に来られます。
ときには現場まで付いていくことになるときもあります。

スポーツの現場に付くと、ときどき痺れるほどのプレッシャーに遭遇します。


少し前の話になるのですが、あるボクサーの試合当日のこと...。

 

試合の数日前に初めて圭鍼灸院を訪ねて来てくれました。

患部の様子を見て、

「なんでもっと早くに来てくれなかった?」

と言いたくなったのを堪えつつ、
これまでの経過を尋ねてみました。

もう何軒もいろんなところへ治療を足を運び、
迫ってくる試合日。なかなか引かない痛みに、かなり焦っていたようです。

それで、紹介を受けてやっと、とのことでした。


僕の存在は、まだまだ知られていないんやね...。

 

さてさて、その日の治療では、確実に痛みかたに変化が表れ、継続治療をすることに。

「完全に痛みが取れるまでは、ちょっと時間かかるけど、試合はいつ?」

「来週です。」

「えっ?」 


マジかよ...。


とにかく続けて来てもらい、本人もやっと「いける」という感触が出てきました。

そして念のためにと、試合会場まで付いていくことにしました。

 

スポーツにもいろいろありますが、ボクシングのような個人競技、しかも格闘技は、
治療者にとってはプレッシャーが大きいものです。


まず、控え・補欠となる選手がいない。
「治療する間、誰か代わりに」というわけにいかないんです。
それは即「負け」を意味する。


ましてプロともなると準備にかけてきた数ヶ月だけでなく、ランキングなども含めると、
数年分が一瞬で「パァ」になってしまう。

しかも、もしも試合中に痛みが出てこようものなら、
さらに、それが動きや表情で相手にバレてしまおうものなら、
そこを徹底的に狙われる。


送り出す側の気持ちとしては、90%とかあり得ない。

100%の状態でないと送り出せません。


そして、当日。

軽く汗を流していく姿を見て、周囲の誰もが大丈夫と思ってました。

 

こちらの出番はないまま、ゆっくり観客席で見せてもらおかな、なんて思っていたが、...

甘かった。


あと数試合で自分の出番というところにきて...

「ちょっと気になる」と言い出した。

 

ボクサーパンツにガウンを羽織り、
シューズの紐も固く結び、
手にはバンデージ。

あとはグローブはめるだけ。

 

今さら「痛い」と言われても...

 

でも、慌ててはいけません。

こっちが焦ると、選手を不安にしてしまいますから。

 

余裕の表情しつつも、

頭はフル回転。

「どこからどう治療しよ??」

 

このとき、患部には絶対に触れません。


誰が見ているか分からない。

ましてや治療してるところなんて見られたら、試合でそこを狙われてしまいます。

 

離れた部位(足)から遠隔治療をしました。

これなら大丈夫。
だって、キックボクシングじゃないもん。

 

結果は、TKO勝ち。

お見事でした!

 

ここまでお読みいただいて分かるように、何も特定できるものは明かしていません。

事情はお分かりいただけると思います。

 

口が堅いのは当たり前。

確実に痛みは取ります。

患部には触れません。

遠隔治療ができます。

まだまだ知られていないようです。

それなりに怪しい風貌なので、
どんな環境にも溶け込めるとよく言われます。


でも、特定の個人・団体との専属の契約は結ばないと思います。
他の多くの一般の患者さまもいらっしゃいますので。


興味を持たれた方は、どうぞ直接お電話ください。

ご利用は、計画的に!


「事件は診察室で起こってるんじゃない! 現場で起こってるんだ!!」

 

 

ありがとうございます。

 

 

 


 

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穀物の芽が伸びてくるのを育てるための、
春の温かくやわらかい雨が降る季節です。

この春の雨は、穀物だけでなく、
あらゆる植物の成長を助けます。

春は芽吹く季節。

良い芽が出てきて発展を促します。

また、悪い芽も吹き出してくる季節でもあるので、
人の体では、吹き出物などが目立つようになってきます。

吹き出物は、体の中をきれいにしようとするデトックス作用でもあります。
活動する時期に向けて、生活を見直すためのサインと受け止めると良いでしょう。

すべてを明るく前向きに受け止めていくことが大切です。

いまの雨は、新緑の季節のための雨ともいえますね。

自然の恵みに感謝です。

ありがとうございます。

 

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腰痛の患者さんで、腰椎ヘルニア・坐骨神経痛に次いで多いのが
脊柱管狭窄症です。

脊柱管狭窄症とは、
その名の通りで、脊柱間という背骨の中の神経の通っている狭くなることで
神経が圧迫されて、腰痛や足の痺れなどの症状が出てくるものです。


腰痛や足の痺れ・痛みといった神経痛の症状以外に特徴的な症状として、
長い時間歩き続けられないということがあります。

数十分も歩いていると、
腰痛の痛みが強くなったり、
下肢の痛みが我慢できないほどになってきたり、
または、足に力が入らなくなってきたりして、
歩き続けることができなくなってきます。

少し休むと、また歩けるようになるというのが特徴的です。


おもな要因としては、
加齢によって背骨が変性してくることが考えられています。

他にも、腰椎ヘルニアが治らずに進行したり、
腰椎分離すべり症から進んだ場合、
また手術の後遺障害の場合なども考えられています。


動脈硬化症でも似たような症状が起こります。
これは、血管が圧迫されての血流障害によります。

違いは、脊柱管狭窄症では神経が圧迫されて起こるのです。


ですので、初診での問診では、
これまでに大きな病気やケガはないか、
現在かかっている病院はあるか、
どんなクスリを服用されているか、といったことを尋ねます。

処方箋を持ってきていただいて、見せてもらうこともあります。


また、せきやくしゃみで腰痛に響くかも尋ねます。
背骨そのものに響くという場合では、
背中から腰にかけて、背骨に沿って、叩いて検査をさせてもらいます。

これは、念のために脊椎の圧迫骨折でないかを確認するのです。


脊柱管狭窄症は、やや高齢の方に多いため、
自宅で尻餅をついた、とか、
軽いギックリ腰と思っているような、
本当に軽いことでも、背骨が骨折したりヒビが入っていたりすることもあるのです。

クスリについて尋ねるのも、骨粗鬆症のクスリを飲まれているような場合では、
とくに骨折の疑いが晴れてから治療させていただくことで、
安心して受けていただけるからです。

 

腰痛症状であるからと、
腰まわりに鍼をしたり、
お灸をして温めることで血行を良くする、などの治療だけでは、
なかなか改善しないことも多いようですね。


経絡治療では、手首や足首の周囲など、
腰部からは離れた経穴(ツボ)から治療に入ります。

これで改善する傾向が見られてからでは、
そのあとに同じようにお灸をするとしても、
結果がまったく変わってきます。

治療効果に加速がつくようです。


経絡治療とはいえ、必要に応じて、
患部やいろんな経穴(ツボ)を組み合わせて使うこともあります。

あくまでも治療の目的は、今ある症状が和らいで笑顔が戻ってきてくれることですからね。
治療者だけが笑顔でも意味がありません。

 

「お花見に行って、1時間以上も歩いたけど平気でした」
なんて聞くと、本当に嬉しいものですね。

 

最後まで読んでいただいて、

ありがとうございます。

 

 

 

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腰痛・坐骨神経痛の治療


治療に見えられる患者さんでも、腰痛は多いですね。


「今朝、グキッとやったみたいでおかしい感じがするから」
と、早めに来院してくださる方、

「5年前からずっと」というような、本当に辛い方まで、
腰痛だけでも様々です。


整形外科などでレントゲン・MRIなどを撮ってもらって診断を受けたものの、
なかなか痛みが引かない。

そういう方で多いのは「ヘルニア」。

正式には「腰部椎間板ヘルニア」
略して「腰椎ヘルニア」といいます。


人間の背骨というのは、椎骨という独立した骨が連結して構成されています。

首の部分は頚椎、
胸の部分は胸椎、
腰の部分は腰椎、といいます。

それぞれの椎骨の間には椎間板という軟骨がクッションの役割として入っています。

固い骨と骨の間に、回転焼が挟まれているような感じです。


ちなみに、大阪や神戸では「回転焼」と言いますが、
播州では「御座候」と、なぜか商品名で言いますね。

東京では「今川焼」と言うそうですが。


さて、この椎骨からは、胸の部分では、前の肋骨と付くことによってカゴ状になっているのに対して、
首と腰では、背骨がそれだけで体を支えてくれています。

そして、頚椎からは腕から手へと続く神経が、
腰椎からは、太腿から足へと続く神経が出ています。


椎骨と椎骨が圧迫されると、
その間に挟まっている椎間板(回転焼)は、

線維輪という名の皮(ガワ?)が割れて、
髄核という名のアンコが飛び出してきてしまいます。

この状態が「椎間板ヘルニア」です。


圧迫されるのは、急な衝撃によってであったり、
または、年齢とともに筋力が低下することによって、
慢性的に重力がかかることによってであったりします。

 

そして、飛び出した髄核(アンコ)が、神経に触れることで、
痛みや痺れなどの症状を起こすのです。


この状態を表す病名として「腰椎ヘルニア」と呼ばれます。

その結果として出てくる、痛みや痺れなどの症状は「坐骨神経痛」という症状名で呼ばれます。


坐骨神経痛となると、腰痛のほかに、
お尻や太腿の方まで痛みが広がる、
足が痺れる、
などが出てきます。

しびれといっても、正座をした後のようなピリピリするものや、
片足だけ膜で被われているように、触られた感覚が鈍い、というようなものまであります。

せきやくしゃみをすると、腰が痛いだけでなく、足の痛みまで誘発されることもあります。


程度が重くなったり、期間が長くなると、
病院では手術を勧められることが多いようですね。

鍼灸院に見えられるヘルニア患者さんは、だいたいこういう重傷の段階の方が多いです。
「(手術の前に)鍼しかないか...」
そう言われて来られる人もいますね。

 

経絡治療では、重度も軽度も、
期間の短い・長いも、
関係ありません。


やることは、基本的に同じです。


多くの場合、手首の近くの経穴(ツボ)に、
そっと鍼を置いて、
脈を診ながら、

体が変わろうとするのを待ちます。

 

早い人では、1回目から、
多くの人は5回目くらいまでには、

靴下が履けるようになります。

前屈みになれます。
朝、顔を洗うのに痛くなくなります。

後ろに反れます。
伸びができるようになります。

体操座りができるようになります。

長い時間、車を運転しても、サッと降りられるようになります。

 


飛び出たアンコが中に入っていくのかどうかは分かりません。

でも、アンコが飛び出ていることを気にしなくていられるようになります。


「なんで3回で12,000円だけやねん」

「ここに来る前の、俺の4年間を返せ」
「よそでは何十万円使ってきたと思ってるねん」
そうやって怒り出した人までいます。

よそでのことで怒られても、困りますけど...。


久しぶりに電話をいただいて
「あれから2年、何もなしやで」って
嬉しい報告をしてくださった人もいます。

完治ですね。良かったです。

 

「鍼しかない」は、ファイナルアンサーのことでなく、
ファーストアンサーになること。

 

体は、治りたがっています。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

 

 

 

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今日は、病気の原因について考えてみます。

自然治癒力の低下・免疫機能の異常によるアレルギーや自己免疫疾患、
そして生活習慣病といわれる病気の数々...。


こうした病気の原因と考えられるものとしては、
偏った飲食、過度なストレス、疲労の蓄積、不規則な生活、などでしょうか...。

現代社会の象徴と呼べるような現象ですね。


ところで、

東洋医学の基本の古典書である、
『黄帝内経』の『素問』は、
このような問いかけで始まります。

「昔の人は百歳になっても元気やったらしいのに、
 いまの人たちは五十歳になるかならんかで、くたびれてしまっている。 
 一体、どういうことや」

「第一篇・上古天真論」の最初の文章です。
(ちなみに、僕なりの現代語訳ですが・・・)


しかし、「昔の人は百歳まで元気やったのに・・・」なんて、
二千年以上も前に言われていることに驚きです。


ときどき、古典書を読んでると、
「まさに『今』の時代のことを、何百年、何千年前にも言われてる」
というようなことを見付けて結構面白かったりします。


さて、先ほどの古典の文章。

昔の人は元気で、今の人が疲れている理由について。


実は、続きには、こう書かれています。

飲食の過不足のないようにする。
食べ過ぎは良くないから、注意しましょう。
食欲のないのも元気ではないから、気をつけましょう。
食欲のないときに無理をして食べるな、ということですね。

心身の過労をできるだけ避ける。
いわゆるストレスですね。
イライラしたり、悩んだりしないように。

補足しますと、東洋医学の考えでは感情については、
「内因」といって、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚、の7つの感情を「七情」として、
病の原因となると考えられています。


飲酒しての房事はしない。
房事とは、セックスのことです。
酒に酔って房事をすると、陽気の損傷が烈しい、と戒めています。

自然の状態に調和した生活をする。
自然に調和するとは、いわゆる「天人合一」「天人相関」の考え。
外なる自然として、環境や季節。
内なる自然として、成長や老化の過程について。
これらの自然に合わせて、無理なく生活しましょうということです。


以上の養生法をきちんと守れば確実に百歳までは生きられますよ、
とされています。

どれもこれも、現代に通ずる考え方ですね。
長生きの人が心がけてるようなことばかり。


昔も今も、人の悩みとは似たようなものなんでしょうか。

何千年前にも「近頃の若い者は・・・」って、言われてたのかなぁ???
なんて考えると笑ってしまいます。


最後まで読んでいただいて、

ありがとうございます。

 

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春らしい天気となり、桜をはじめ草木の花が咲き始めてきて、
万物に清らかな氣が溢れてくる頃です。

清浄明潔と呼ぶにふさわしい、春の嵐の後の晴れ渡った空が続きます。


イライラやストレスを感じやすい時期でもありますが、
これは「血が騒ぐ」という言葉通り、
まさに血液の汚れがあって循環が悪くなってきているのです。

春は「木の芽時」ともいわれるように、野草をいただくことで、
血液中に、冬の間に摂った脂肪分が溶け出してくるのを浄化します。


気持ちをおおらかに、
心を外に向け、
体を動かして、
氣を巡らせていくことが大切な時季ですね。

 

 

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