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2012年8月アーカイブ


今週も真夏日がまだ続くようですね。

暦では、暑さも峠を越えた季節に入りました。


陽の気が、これから退いていきます。

昼間の気温は少しずつ下がり、朝夕には涼しい風が吹くのを感じられるようになります。


この季節に大切なのは、
体内での熱の循環を整えておくこと。


暑いときの身体のままで、涼しい風に当たると、
一気に体が冷えてしまいます。

にもかかわらず、まだ「暑い」と感じる。
上半身からだけ、汗をかく。

いわゆる「冷えのぼせ」になりやすい時期です。


トマトやナスビ、きゅうりなどの夏野菜や、南国のフルーツなど、
上へ上へと伸びていく、水分を多く含むものは控えていきましょう。


代わりに、これから旬を迎える根菜類を摂ることで、
体内は落ち着いてきます。


食べ物は、ファッションと同じ。

少しだけ、季節を先取りするのが良いようです。

 


 

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アレルギーの患者さんを中心として、腸内環境を整えて欲しい人には、
「漬物」をおすすめしてきました。

ところが、なぜか多くの人は「減塩漬物」を手にするようです。

「減塩漬物」にするくらいなら、食べないほうがマシです。
なぜならば、それでは腸内環境は整わないからです。

 

日本の伝統食品、漬物。
野菜が収穫できない時期でも食べられるようにと考え出された保存食品です。

保存のために、塩で発酵をコントロールするという先人の智恵で生み出された伝統食です。

塩漬の中というのは、菌にとっては過酷な状況。
この中には、自然と私たちにとって有用な菌と有害な菌が存在します。
有用な菌が優勢な状態で、発酵が進んでいきます。

ちなみに、有害な菌が優勢となったときが、腐敗です。

昔ながらの製法でつくられた漬物では、乳酸菌が生きています。
だから、漬物は腐ることがありません。
発酵が進んで酸味が強くなるだけです。

この過酷な状況を生き延びてきた乳酸菌は強いので、腸まで届きます。
伝統食品としてのお漬物をいただくだけで、腸内環境も自然と整ってくれるのです。


すべては、塩の力で支えられています。


にもかかわらず、塩は悪者扱いされています。

そして「減塩漬物」なる「漬物もどき」が幅を利かせています。

「減塩漬物」では、乳酸菌は生きていません。
伝統食品に備わる効果・効能は、まったくありません。
ただ「おいしい」という欲求を満たすだけのものに過ぎません。

「漬物」は保存食品であるはずが、
「漬物もどき」は保存が利きません。
なので、腐ります。

それでは困ります。
「おいしい」という欲求が満たされません。

だから、腐らないようにするために消毒されます。
原料の野菜は、消毒液という名の塩素剤のプールに浸けられた後、
一枚一枚にすり込まれるように消毒されていきます。

えげつないです。

善玉菌も悪玉菌もありません。
すべての菌という菌が殺菌されます。

その状態を維持するために、鮮度保持剤が使われます。

味付けは、化学調味料によります。


たまたま大量に仕込まれて、
塩素濃度が低かったときには、
悪玉菌が大暴れします。

病原性大腸菌などという、われわれの生命をも脅かしかねない悪玉が猛威を奮います。

これが現実です。


これよりまだ塩の方が悪者か?

一食当たりでは、ほんのわずかに過ぎない塩を減らすために
これだけの化学物質と引き換えにしなければならないようなものでしょうか。

食中毒と消毒との関係はイタチゴッコです。
化学物質は増えることはあっても、減ることはないでしょう。


本当に減塩を心がけなければならないのは、
一部の腎性高血圧患者さんだけです。

そうではない多くの人たちにとっては、
塩は必要なのです。


でなければ、なぜに「塩飴」なるものが売られているのでしょう?

本当に塩が悪いなら、あんなものは販売禁止になってもおかしくないはずです。

でも、ブームと言われるほどに売れています。

「健康に・・・」などと書かれているものまであります。

不思議に思いませんか??


やっぱり、塩は必要なんです。
体は必要としているのです。


「健康のために」と「減塩」した引き換えに化学物質を摂り、
「健康のために」と、他のところから塩を補う。

不自然だとは思いませんか?


わざわざ「減塩」の「もどき」を食べて、
そこにプラスして「塩飴」舐めて、
食べ過ぎて、体調を崩すよりも、

最初から自然なものを選べばよいのです。

 


「道は、近きにあり、
 これを遠くに求む。

 道は、易しきにあり、
 これを難きに求む。」

 


健康になるための、本当の秘訣というのは、
あなたの足もとにも、転がっています。


伝統のものを選んで、きちんと食べることは、
自分や家族の健康のためだけでなく、
後世に遺していくための「清き一票」でもあるのです。

 


 

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食養相談での質問、

「何を食べればいいですか?」

多くの場合のお答え、

「まずは、何を食べないかを考えましょう」

だいたい、決まっているかのように、そう答えています。


正直なところ、
皆さん、食べ過ぎです。

ご自身が思っておられる以上に、食べ過ぎています。

まずは、そのことに気づいていただく必要があるのです。


そのことに気づいていただくための質問です。

「最近、いつ、お腹がグーッと鳴りましたか?」


ほとんどの人は答えられないと思います。


ということは、体が空腹感を感じる前に、
食べている。

つまり、食べ過ぎているのです。
お腹が「グーッ」とならないうちは、体は食べることを必ずしも必要とはしていない。

でも、時間が来たから「食べないといけない」と思っている。

前日の食事の量でも変わるし、
その日の運動量でも変わってくるのに、
食事は3度するものだと「洗脳」されてしまっているわけです。

植物だって、天候も気温も関係なく、
毎日せっせと水遣りすれば、根腐れを起こして、
枯れてしまいます。

人間だって、状況に関係なく食べ続けると、
調子を崩します。
病気の原因になります。

寿命を縮めかねないのです。


「一利を興すは、一害を除くにしかず。
 一事をふやすは、一事をへらすにしかず。」

 

まずは、週末にでも空腹を感じてみることをおすすめします。

「時間が来たから」と食べるのではなく、
とことんまで時間を空けてみて、
「お腹が空いた」と感じたり、
お腹が「グーッ」と鳴るまでは、
食べずにいる。

週末プチ断食の一歩です。


本気で「お腹が空いた」と感じたら、
そのときに食べればいいのです。
必要以上に我慢することもありません。


空腹感を楽しんでみましょう。

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圭鍼灸院では、お盆の期間中も休まず平常通り鍼療しています。


ちなみに、現在のご予約状況、

10日(金)すべて埋まっております。
11日(土)午前・午後とも1-2名ずつの空きがあります。

13日(月)夕方1名のみ空きあり。
14日(火)午前・午後とも空きあり。
15日(水)午前・午後とも空きあり。

17日(金)18日(土)午前・午後とも1-2名ずつ空きあり。

以上、8月8日(水)夕方の時点での状況となっております。


いつも連休直前・直後の(金)(土)などは早い段階で完全に埋まってしまうのですが、
今回は現在のところ比較的うまくバラけていますので、平素と変わらぬ鍼療ができると思います。

なお、カッサや整体などのオプション、およびカウンセリングにつきましては、
お受けできない時間帯もありますので、ご予約の際にご相談ください。

ご予約はお早めに。

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8月より、圭鍼灸院は木曜日が休診となります。

大阪市北区にあります、みうらクリニックにて鍼灸治療と食養相談をいたします。

みうらクリニックは、西洋医学のみでなく東洋医学、漢方、栄養療法、自然療法も取り入れ、
統合医療を目指すクリニック。
http://www.miura-cl.jp/

院長の三浦直樹先生には、かれこれ10年以上もお付き合いいただいて、
何かと教えていただいている仲です。

圭鍼灸院は、おかげさまで4年目に入り、
さまざまな症状を抱えた患者さまがご来院いただくようになりました。

内科疾患、とくに難病といわれる病気を抱えた方々が増えてきたことで、
最先端医療、自由診療も取り入れたクリニックでもっと学びたいという気持ちと、
自分の知識と経験で、クリニックにお役に立てることがあればということで、
非常勤として加わらせていただくことになりました。

大阪の南森町という中心部にありますので、
これまで京阪神方面からの通院に距離的なことから継続が困難であった患者さまには便利になれると思います。

以上の事情により、明石の圭鍼灸院は毎週木曜日は完全に休診日となりますこと、ご了承ください。

今後さらなる治療のレベルアップを目指し、
より一層、一人でも多くの方々にとっての、笑顔のお手伝いができますように。

統合医療の一歩前進へとつながりますように。


今後ともよろしくお願いいたします。

 

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暦の上では、秋を迎えました。
季節のあいさつも「残暑お見舞い」へと変わります。

実際には、暑さのピークの時期。
秋というにはまだまだ暑さが厳しい日が続きます。

秋の気配が立つというのは、夏の盛りを過ぎて秋の涼しさへと向かっていく季節です。

いま、夏バテ気味を感じるというのは、
熱、水分、エネルギーがきちんと循環できていないということ。

まずは胃腸の疲れを休めることが大切です。

冷たいものや甘いものを少し控えて、
食事は腹八分目にして、
よく噛んでいただくこと。

そして、適度な運動です。
真昼の暑さは避けて、朝夕などに少しでいいから歩いてみる。
汗をかくことも大事。

また、頭痛がするときというのは「のぼせ」も考えられるので、
下半身が冷えていないか注意してみましょう。

残暑を楽しむ。

季節を味わう。

緩やかな気持ちで、残暑を過ごしましょう。

 

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節電の夏...。

暑さも厳しさを増し、体がダルくて うんざりという人が増えてきましたね。
いわゆる「夏バテ」というやつです。


夏バテとは、体温を一定に保つために血管を拡げて汗を出して熱を逃がそうとする身体のメカニズムが乱れてくることです。


最近の夏バテは、ただの「暑気あたり」というより、エアコンの普及などによる影響もあります。
室内と屋外で温度が違いすぎるために、その変化に身体がついていかないというものです。

そういう意味では、節電も健康にも良いとは言えるのですが。


また、水分の摂り過ぎの影響で浮腫みが出やすくなっているという人もおられますね。


このように、一言に「夏バテ」と言っても症状が多様化してきています。
それも、より不自然な方向へと...。


節電をきっかけに、自然に戻していくことも必要なときにきているのでしょう。


できることなら、暑さがピークの昼間は外出を避けて少し休む。
朝は早めに起きて少し体を動かしてみる。

そして汗をかく。

これだけでも体は変わってくるのを感じることができるでしょう。

そもそも浮腫みの原因となる余分な水分というのは、
出さないことには、溜め込んでしまっても体に良いことは何もありません。

どんなものでも出してから入れることが基本です。


おすすめは、梅干。

適度な塩分と酸味が、血液を浄化し疲労回復につながります。

漬け込んだ梅干が、初夏の土用干しを迎えて仕上がるというのは、
素晴らしいタイミングなのです。


自然の恵みに感謝して、
不自然な生活を見直すことが必要なのでしょうね。

 

 


 

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