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2013年1月アーカイブ

 

1月20日から2月3日の節分までの間は「大寒」。

一年中で最も寒さが厳しいときですが、
この寒さが底と考えれば、この後からは少しずつ暖かくなっていく季節でもあります。


この時期には、寒稽古など耐寒の行事が行われます。

今年の冬はあちらこちらで大雪のニュースがあるなど、寒さが厳しいですね。
でも、ときには外に出て外気にあたることも必要です。

東洋医学では「気・血・水」のバランスで身体をとらえますが、
この「気」を全身に巡らせるために自分でできることとして、運動は大切です。

たとえ病気がちだったとしても、安静が必ずしも有効ではなく、
普段の動きは維持したほうが治りが早くなったり、
また慢性化しているような場合では運動療法が効果があるともいわれるのです。

いきなり激しい運動をするのは良くないですが、
休日には近所の公園に散歩に出掛けてみたり、
自分の身の回りの片づけをするだけでも良いのです。


寒さを利用して、凍り豆腐や寒天、酒、そして味噌などの食べ物の仕込みの始まる時期としても知られています。

自家製の味噌をつくられる方はこの時期に仕込むと、いい手前味噌が上がることでしょう。


自然の力を借りるという先人の知恵に感謝ですね。

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食生活の欧米化に、行き過ぎた減塩志向(指導)も重なって、
日本人の味噌汁離れが指摘されています。


そもそも味噌汁とは、単なる食塩水ではありません。

日本の伝統食品である味噌は、発酵食品です。
乳酸菌が含まれ、整腸作用があります。

それと、味噌汁には「具」があります。
季節の野菜、海藻、豆腐や油揚げ、など。

ある調査では、一日に摂取する栄養素のうち、
カルシウム・鉄分の25%、
タンパク質・ビタミンAの15% などが、
一杯の味噌汁で摂れるといいます。

ほかにもビタミンBやカリウム・マグネシウムなどのミネラルも含まれます。


もし、味噌汁一杯を控えるなら、
これだけの栄養素を他のものでまかなわなければなりません。

ちょっと大変ですね。


味噌を使った慣用句に「手前味噌」という言葉があります。

「自分の家でつくった味噌ほど美味いものはない」と自慢しあったことから、
現在でも自画自賛の意味で使われます。


実は「手前味噌」は、地域ごと、家ごとの個性として味がちがうことに由来しています。

地域ごととは、気候によって必要な塩分の濃度が異なることです。
寒い地方では体を温めるために、より多くの塩分を必要とします。

家ごととは、それぞれの家庭によって仕事の労働量が異なるため、汗をかく量も違ってくるから、
補給に必要な塩分の量が異なってくるのは当然のことです。

そこに合わせて仕込むわけですから、
各家庭によって、出来上がった味噌にも微妙に塩分の量が違っていたようです。

ですから、誰にとっても「自分の家でつくった味噌ほど美味いものはない」のは真実だったといえるのです。


現代の日本人にとっては、「減塩、減塩」と、やたらと塩分の摂取を遠ざけるのではなく、
体を動かすこと、汗をかくことに意識をもっと向けることも大切ではないでしょうか。


細かいことを気にする前に、
体が動かなさ過ぎてはいないでしょうか。


健康とは、生活全般から成り立つもの。

いま一度、見つめ直してみていただければと思います。

 

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健康に関する情報が溢れてきて、
「何が体にいいか」を耳にすることが増えましたね。


一方で、「何が『あなたの体』にいいか」という、大切なポイントが抜けている人が増えてきているようにも感じます。

同じものをとっても「体にいい」人と、「体に悪い」人というのが存在します。

その代表として「塩」があります。


塩は、古くから「敵に塩を送る」という言葉があるように、
人を(相手を)元気にさせる食べ物として存在してきました。


「敵に塩を送る」とは、
戦国時代、経済封鎖されて困窮していた武田信玄に対して、
敵対関係にあった上杉謙信が塩を送って助けたという話に由来しています。

敵対関係にある相手であっても、苦しい立場にあるときには助けてあげるという意味で使われるようになりました。


ここで、「塩」というのがポイントです。

塩は、いわば「元気の素」なのです。


当時の武田信玄の領地は甲斐・信濃、現在の山梨県、長野県あたりですから、
海に面していないために、塩を採取できる環境になかったこともありますが、
それだけ、塩は人間が生きていくうえで必要不可欠なものであるともいえるのです。


医療の現場で用いられる「生理食塩水」というものがあります。
救急の際には、それ単体で点滴や静脈注射をされますし、
それ以外の場合でも、点滴の薬剤を希釈するベースになったり、傷口を洗浄するのにも用いられます。

この「生理食塩水」は、0.9%の食塩水のことであり、
この濃度が、人間の体液・血液に近いからなのです。

また、鼻炎や花粉症の人にとっては、鼻うがいをするときに、
水だけでするよりも、ひとつまみの塩を入れたときのほうが抵抗がないという経験がある人もいることでしょう。

これらのことから、水分と塩分は人体にとっては不可欠であるということが分かります。


にもかかわらず、最近の健康に関する情報の多くは偏ってしまい、

「水分をきちんと摂りましょう」
「1日に2L以上の水を飲みましょう」
と、水分は「摂りすぎ」ていて、

「塩は控えましょう」
「1日に10g以下にしましょう」
と、塩分は「摂らなさ過ぎ」ているのです。


だいたい、体の大きな人も小さな人も、
一律に「2L」「10g」とされることが不思議ですね。


そして、その結果として、
・冷え性
・低体温
・浮腫み
などの症状の原因ともなっているのです。


実は、人間の体にとっては、塩分を摂りすぎるというのは考えにくいことです。
たとえば、外食をして帰ってきたら、やたらと喉が渇くというような経験はないでしょうか?
このように、塩分は「摂りすぎ」る前に、体が水分を欲しがるようにできているのです。


そもそも、塩分については、
「高血圧の(一部の)患者にとって、摂りすぎに注意する」べきものであって、
「日本国民の皆さんが摂ってはいけないもの」などではありません。

ましてや、体が冷えている人にとっては、
塩分をしっかり摂り、水分を控えていくことの必要性があるのです。


ちなみに、ここでいう「塩」は
化学合成された「塩化ナトリウム」のことではありません。

マグネシウム、カリウムなどのミネラル分を含む「自然塩」のことです。


古くからの言い回しには「なるほど」と思わされるものがたくさんあります。

 

ときには、そんな言葉にも触れてみて、
「あなたの体」に合った、ほんまものの塩を、
そして食べ物を見つけてくださいね。


 

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最も寒さの厳しい季節に入ります。

「寒の入り」ともいわれ、この頃から節分までが「寒の内」、
最も寒さの厳しい季節なのです。

 

挨拶も「寒中お見舞い」と、気遣いの言葉へと変わります。

 

クリスマスから年末年始、そしてお正月に新年会と、
ごちそうを食べる機会が多かったことで、胃腸に疲れを感じやすい時期でもあります。
消化しきれなかった食べ物が腸内で滞留し、血液の汚れにつながります。

 

風邪・インフルエンザにかかりやすいのは、こんな時期。
食べ過ぎた翌日に風邪の症状が出やすいともいわれています。

 

新年のスタートを気持ちよくできた人もそうでない人も、
少食を心がけて、血液をきれいにしておきましょう。

 

 

 

 

 

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