自然とともに生きることが、東洋医学の世界観。
人間(生物)の身体を自然環境に合わせていくことを重要視しています。
東洋の思想における、「陰陽」とか「五行」について聞いたことがあるかも知れませんね。
陰陽とは、自然界のあらゆるものを大きく「陰」と「陽」の二つに分けて考えること。
東洋医学では陰とは夜で「月」、陽とは昼で「日(太陽)」といった具合に、
状況や状態を重視しています。
一方で、食養生における陰陽では、
体を冷やす・温めるという働きを大切にします。
いずれにしても、光と影、明るい・暗い、暑い・寒い、などの相対する現象を見ていくためのものです。
五行のの「五」とは、「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素。
季節・色彩・方角など自然界の現象を5つに分けて考えます。
また「行」には循環するという意味があることから、
これらの5つの要素が互いに影響し循環していくことで自然界が構成されていると考えるのです。
人間の体は自然界の影響を受けているものなので、
治療においては、体全体として陰・陽のどちらに傾いているか、
そして体の中では木・火・土・金・水のどの性質が弱く(あるいは強く)なりすぎているかを診断し、
整えていくことを目的としています。
さて、現実的には、
伝統医学のこうした感覚を磨くというのは真似できるものではないように思われるかも知れませんが、
身近なところで、陰陽五行を日常のなかに取り入れてみるというのはどうでしょうか。
陰陽とは「月」と「日」。
そのなかに、五行の5つを並び替えて入れてみると、
「月・火・水・木・金・土・日」
ちょうど7日、一週間になります。
そこで、それぞれの曜日ごとに性質を意識してみるのです。
月曜日は、動き始める。静から動へ。
火曜日は、火が燃えるように盛んに動く。
水曜日は、水に流す。冷静になってみる。
木曜日は、木を育てるように、必要なことを伸ばす。
金曜日は、金属で切るように、その先の決断をして不要なものを整理する。
土曜日は、土台を整える。足元を見つめて、静かに過ごす。
日曜日は、お日さまに当たって陽気を養い、体を休める。
例えばこのように、その日ごとの意味合いを意識して過ごしてみるのです。
7は、ラッキーナンバー。
虹の七色、
春の七草、
七福神など・・・、
幸運をもたらす数字と考えられてきた「7」を意識して、
一日一日を大切に生きてみましょう。