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2016年1月アーカイブ


今年一年間の健康を祈る風習として「七草粥」がありますね。

お正月の食べ過ぎに、
休み中の運動不足で鈍ってしまった体調を整えるため、
新しく育った薬草の若菜を入れたおかゆをいただくのですね。


また、かつては年を越した古い菜を食べることを良しとしなかったことから、
新年のうちは菜っ葉ものを食べないようにしていて、
7日に七草で食べるようになったとも言われています。


七草は、古歌に
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」
と詠まれたという七種類の薬草のことです。


どの薬草も、ビタミン、カロテン、カルシウムや鉄分など
栄養バランスに優れていて、体調を整える効果のある理想的なものです。


7つ目の「すずしろ」は、大根のこと。

古くから「大根どきの医者いらず」と、
大根を収穫する時期になればみんなが健康になると言われていました。


江戸時代の書物『本朝食鑑』には、
「大根には能く穀を消し、痰を除き、吐血、鼻血を止め、麺類の毒を制し、魚肉の毒、酒毒、豆腐の毒を制す」
とあります。


デンプン分解酵素のジアスターゼ、タンパク分解酵素のステアーゼをはじめ、
焦げた魚の発がん性を抑えるオキシターゼや、カタラーゼなどの酵素類、
ビタミンCを多く含んでいるのです。


お刺身のツマであったり、天ぷらや餅、そばの薬味などにも大根おろしを一緒にいただいてきました。
現代のように栄養学や分析学のなかった時代にすでに、経験的に知っていたということですね。


先人の知恵に、感謝。



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新年、あけましておめでとうございます。

皆さまの、ご健康とご多幸を
心よりお祈り申し上げます。

当院は、1月5日(火)より通常通りの鍼療を始めております。


本年も、どうぞよろしくお願いいたします。




さて本日は、健康の秘訣について。

大切なことは、「一に養生、二に医療」。

病気になってからでは遅いという考え方で 
「薬より養生」とも言います。


病気になってから医療(薬・治療)に頼るのではなく、
まずはご自身が日頃から養生を心掛けていくことが大切です。


このことは、私たちのような治療者の側にとっても、
「予防に勝る治療なし」と予防する方法や、日々の養生についてきちんと伝えていく心構えが必要と考えています。

武道などの伝統文化の世界には必ず「型」があるように、
食事をはじめとした生活においても基本となる「型」をきちんと知り、
それを日々活かしていくことで安心できる生活が送れるようになるのです。




そうした観点から、今年も昨年までに引き続き、
治療と養生の双方を大切に温めていきたいと思っております。

講座の開催などで臨時休診となる日もございますので、
事前にご予約のうえ、ご来院くださいね。



現段階で確定しているもののみお知らせいたします。




【定期講座】

「伝統医術講座」本気のセラピスト塾主催
 新規受講受付は、春からの予定

「日常のセルフケアに使える脈診講座」自然療法研究所花音主催
 2016年1月から開催(満員御礼)

「冷えと病を遠ざける、姿勢のつくり方」正食協会主催
 2月から、偶数月の第1日曜日に開催(申込受付中)



【定期連載記事】

「鍼療室からの伝言」らくなちゅらる通信、プレマ刊

「食養生の物語」鍼灸柔整新聞、日本医療福祉新聞社刊

「圭楽堂のカルテ」月刊むすび、正食協会刊





ありがとうございます。





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