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2016年7月アーカイブ


夏の食といえば、土用の丑の日に食べる鰻。

夏の暑い時期に鰻を食べる習慣については様々な説がありますが、
最も有名なのは蘭学者として知られた平賀源内が考え出したというもの。

夏が旬ではない鰻が売れないことに困った鰻屋の相談に、
「本日丑の日」と書いた貼り紙をすすめたところ、
大繁盛したというものです。

いまで言う、経営コンサルタントみたいですな。



ちなみに今年の夏の土用は7月19日から8月6日までの19日間。

実は、暦では日ごとにも十二支が配当されていて、
2016年は「丑」となる日は7月30日。

昨年2015年は7月24日と8月5日の2回あり、2回目を「二の丑」と呼んでました。



古くから、
「丑の日に『う』のつくものを食べると夏の暑さに負けない」
と言われていたようです。

馬の肉、牛の肉、うどん、梅干、瓜などを食べる習慣があったところに
鰻が定着していったようですね。


実際に、鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれていて、
食欲の低下を防ぎ、疲労回復の効果が期待できます。


ただし本当のところ、もう一度だけ言いますが、
鰻の旬は、夏ではないのです。

冬眠前に栄養分を蓄えていく晩秋の頃が鰻の旬で、
夏場のものはやや味が落ちるらしいですよ。


それでなくとも食欲の落ち気味なとき、
胃腸を休めせ、元気な体を取り戻してから、
旬の鰻を食べたい気がします。

旬のものは、値段も安くて、
なにより美味しいわけですからね。


旬でもなく、味も落ちる時期に、
高い値段を出してまで、鰻を食べるのか、
それとも、デトックスに徹するか。


自分の健康は自分で考えて、行動したいですね。


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7月19日で、季節は土用に入ります。

この土用、実は夏だけでなく春夏秋冬すべての季節にあるもの。

暦では季節の変わり目として、
・立春(2016年では2/4)
・立夏(同5/5)
・立秋(同8/7)
・立冬(同11/7)
をもって、春夏秋冬の次の季節に入るとされています。


その前日までの18日(実際は17-20日前後)の期間を土用と呼びます。

これはたとえば、8月7日の立秋でもって秋を迎えたからといって、
体はいきなりその変化にはついていけません。

そのため、6月の夏至を過ぎ、気温が上昇してくる一方で、
7月下旬に少し日が短くなってくる頃からは、
ちょっとずつ秋を迎えるための準備に入る期間も必要ということなのです。


ちなみに今年の夏の土用は7月19日から8月6日までの19日間。

この間は、次の季節の準備であるため、体調が安定しにくいもの。
そして体の免疫力はこのためにやや低下する傾向にあります。

この弱った体力に栄養分を補い体質改善をはかろうと、
滋養強壮が求められてきたのも季節とともに生きてきた先人の智恵といえます。

季節の変わり目には体をいたわることも必要でしょう。

それが、土用の丑の日には
うなぎを食べる習慣へと引き継がれているのです。


ただし、それほど食生活が豊かでなかった時代には、
特定の日には栄養をつけようとする動きがあったのもうなずけますが、
近年の日本では、むしろ食べ過ぎによる体調不良の方が多く見受けられます。

ですから土用の期間には、むしろ少食にして、
食べないことで胃腸を休ませるデトックスも体質改善のためにはいいかも知れません。



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7月に入り、一年も折り返しですね。

今年の前半の半年間の無事に感謝するとともに、
積み重なった疲労を癒す時季になりました。


この季節の疲労回復には、飲む梅酢をおすすめします。
梅干を漬けたときの梅酢を、水で飲みやすい濃さにうすめて飲むといいでしょう。

梅酢とは、梅干を漬ける工程のなかで、
梅を塩漬けにした時に上がってくる水分のこと。


梅酢を取り入れることで、
発汗で失った塩分やミネラル分の補給ができて熱中症対策になるだけでなく、
青梅によるクエン酸が豊富なので疲労回復や血液をサラサラにするのにも効果が期待できます。

さらに赤梅酢では紫蘇の葉からの成分による制菌力があり、
食中毒の予防にもなるのです。

自宅で梅干を漬ければ、梅干だけでなく梅酢もできますし、
添加物などの心配をすることもありません。


上手く処置してよい具合・加減にすることを「塩梅」と言いますが、
これは古くから塩と梅干・梅酢が使われてきたことに由来するのだとか。

自分の体を自分で守るため、
梅干と梅酢があるだけで健康維持に役立つことを知っておいて、
良い塩梅に日々の生活に取り入れていきたいものですね。


スポーツの分野でも海外で活躍する日本人選手が増えてきたこともあって、
日本食にも注目が集まっています。

なかでも、梅干は海外でも高い評価を受けているのです。

「プラム(梅)を塩漬けにしたUMEBOSHI」が疲労回復に役立つとして、
とくに運動量の多いサッカーのプロリーグで試合前に食べられていることが
イタリアで新聞報道されたこともあるほどです。



熱中症対策で話題になるのはスポーツドリンク。
運動によって失われた水分・電解質・ミネラル分を素早く吸収されるように考えられているのですが、
飲みやすさのために糖分も多量に含まれているということは知っておくべきです。

とにかく、甘すぎる。

とくに運動をしない日常生活のなかで飲料水代わりに飲む人が増えていたり、
炭酸飲料やジュースは健康に良くなさそうと、
代わりにスポーツドリンクを子どもに与える親御さんが増えていたりするのですが、
決しておすすめできるものではありません。

急激に血糖値が上昇したりと、危険ですらあるのです。


熱中症の予防のために摂取する必要のあるのは
カリウムでもカルシウムでも糖分でもなく、ナトリウムが主。

本当は塩水でも十分なくらいなのですから、
梅酢なら安心です。



2013年に日本人の伝統的な食文化「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあって、
日本で伝統的につくられた梅干、実は海外にけっこう輸出もされているのです。


日本人が日本食から距離を置くようになり、
海外では日本食が身近になりつつある。


どうも違和感がありますな。
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