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2018年3月アーカイブ


日本陸上競技連盟トレーナーセミナーに参加してきました。

会場は、東京・赤羽のナショナルトレーニングセンター。

環境に恵まれた立地に、
広大な敷地。
 

五輪代表クラスになると、
こういう場所で練習ができるわけね。
 

代表合宿なんてのも開催されているところです。
 

 
3日間で学ばせてもらったことがたくさんあるなかで、
気になったことがあります。
 

テーピングの講習のときのこと。
 


走高跳の踏切足は、どちらが多いでしょう?

右足?

左足?

左右の差はない(どちらも半々くらい)?

わからない?

 
正解は、

左足です。
 


助走で走ってくるときに、
体を左傾してくるので、
トラックでコーナーを走るときに姿勢が似ていることとか、

着地側になるのが右側になり、
利き手だからとか、

いくつかの理由があります。

 
まずね、この問題、参加者が挙手して答えるわけですが、

左足 に挙手した(正解した)のは、
わずかに数人だけでした。

 
すでに陸上競技のトレーナーとして活動している、
あるいは、これから活動しようとしている、
そういう人たちのなかですら、この正解率。

大丈夫かいな...
 
 
そんなガイダンスが続いた後に、
テーピングの実習。

足関節のテーピング固定。

 
テーピングの初心者、テーピング技術に自信のない人は、
別室に移動して、
基礎からの実習。

初心者チームに加わりました。

普段は、動きをサポートする緩いテーピングは多用するけれど、
グルグル巻きにして、ガチガチに固めてしまうテーピングは、
ほとんどしないから。
 
そもそも自信があったら、こんなとこ来るかいな...。

 
別室に集まったのは、わずか数人だけでした。
 
 
ちなみに、先ほどの走高跳の踏切足を知ってて、
ここにいるのは、僕とあと一人(たぶん)。
 

ってことはね、

ほとんどの人が、

基本動作とかは知らないけれど、

やり方だけは知っているってこと。
 
 
こういうのを、"わかったつもり"って言うんじゃないだろうか。
 
 
踏切足がどっちで、
どういう方向に足首が持っていかれたことで、
この捻挫が起こったのか、

そういうメカニズムを理解してないままに、
テーピングだけ施しているケースがあるんじゃないかと危惧する。


なにもこれは、陸上の走高跳に限ったことではなくて、
バレーボールやバスケでも起こるし、
普通におばちゃんが自転車の乗り降りするときでも、起こり得る。
 

 
捻挫?

はいはい、じゃ、テーピングで固定しておこうかね~、
みたいな。

 

怖いのは、
テーピングを巻いていく方向とか、
テンションの掛け方を間違ってると、
良くするどころか、余計に悪くしかねない。

そういうことが、
スポーツの現場でも起こってるんやね。

 
基本のメカニズムは理解してることはわかったので、
テーピングのやり方だけは、
帰ってきてから毎晩、自分の足で練習しています。

まだちょっとテープが捻れてる箇所があるから、
もっと練習しますー。
 

 
 
基本的なメカニズムを知ってて、
やり方に自信がない人、

基本的なメカニズムを知らないで、
やり方だけを知っている人、

あなたなら、どちらのサポートを受けたいですか?



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食の問題や健康法に限ったことではありませんが、
他の誰かにとって良かったことが
自分にとっても良いとは限らないものです。


1990年代のことですが、
「赤ワインパラドックス(または、フレンチパラドックス)」
というものがありました。


ワインが成人病(生活習慣病)の予防になるという認識が拡がり、
一時期、ワインの消費が一気に増えました。

フランス人はチーズやバターなどの乳製品、
味の濃いものを日常的に食べる習慣にあるのにもかかわらず、
他国の人々と比較して、
悪玉コレステロール値が低く、
心疾患・脳卒中にかかる人口が少なかったことに由来しています。


この頃、日本では、
血液をサラサラにして動脈硬化・高血圧を予防するといわれ、
玉ねぎを赤ワインに浸けることが流行りました。

もともとはアルコールに弱かった人がワインを口にしたり、
食生活の欧米化がさらに進み、
生活習慣病が増加することとなりました。 


最近になって、疾患を引き起こすのは
マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸であることがわかり、
ワインが心疾患を予防する説は消えていきました。


さて、血液サラサラの味方、玉ねぎ。

実は、皮の部分に多く含まれる
ポリフェノールの一種である
ケルセチンの抗酸化作用によるもののようです。

便秘や浮腫みを解消てくれて、
デトックス作用が働き、悪玉コレステロールを下げたり、
アトピーやアレルギーにも効果のあることがわかってきました。

ケルセチンの抗酸化作用は熱に強いので、
玉ねぎの皮を煮出した汁をいただくことで効果が期待できます。

玉ねぎの皮をヒタヒタの水で浸し、
10分ほど煮出せばいいのです。

苦みやクセが気になるようであれば、
その煮出し汁を味噌汁に使うなどしてもいいでしょう。


食養生では「一物全体」といって、
できるだけ自然界に存在するかたちのまま、
皮も捨てずに全体として活用したものをいただく教えがあります。


捨てられていた部分を活用するという意味では、
玉ねぎの皮の煮出し汁を
お茶としていただくことが広まってきたのは喜ぶことですね。


陰陽の考えからいえば、
玉ねぎは春と秋に旬を迎え、
地面に沿って成長することから"中庸"と考えられます。


生のままで辛味をいただいたり、
加熱して甘味を味わうなど、
どんな料理にも活かせるのも納得です。


調理の際には、
繊維を壊さないように包丁を優しく入れながら、
頭と根(上と下)、内側と外側が、
どの一切れにも入るように回し切りしていくことで、
陰陽の調和を一切れごとにも反映させるのがポイントです。


イギリスでは
「一日一個の玉ねぎは医者を遠ざける」
とのことわざがあり、

欧米の家庭では台所や寝室などに玉ねぎをぶら下げて
「疫病除けのお守り」とされています。

玉ねぎの香気には殺菌作用があることは、
フランスの医学者パスツールによって確かめられました。


また、鎮静作用もあり、
玉ねぎを枕元に置いておくとよく眠れることも広く知られています。


自分にとって合うか合わないか、
迷信と片付けずにやってみること、
合わないと思えば止めること。

鵜呑みにせずに体験して
考えてみることもいいかも知れませんね。



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「和食」が評価されるポイントに、
「年中行事との密接な関わり」があります。

食と行事ごとを密接に結び付けてきた、
日本特有の文化があるのです。


なので、お祭りごと・行事ごとといったイベントは、
学びのための良いタイミングともいえます。


「ひな祭り」にも、
いくつもの意味が込められています。


ひな祭りのお飾りといえば、
ひな人形とひし餅。


ひし餅の緑・白・朱の3色の意味を解いてみます。

緑は植物、
健康な生命を養う自然への感謝の色。

白は清らかな色で、
人間を支える骨の色であり、
子どもの生命を育てる母乳の色。

ここから長寿や子孫繁栄の意味もあります。

朱は血液、
生命活動そのものの色。

また、春の新緑のおかげで、
紅白のおめでたい縁起物があるという
自然への感謝の心と見ることもできます。



ひな祭りの御馳走といえば、
ちらし寿司。

春の季節の精気が集約された旬の具材を活かしています。

鮨めしに酢を使うのは、
酢が血液を浄化する作用があるためとされてきました。

主成分である酢酸やクエン酸が
エネルギー代謝に働くのを先人は経験的に知っていたのですね。

ただし、酢は摂り過ぎには注意したい調味料でもあります。

「お酢のみ健康法」が流行ったことがありましたが、
日頃よほど肉食をしているような人でない限り、
過剰な摂取では身体が冷えてしまいます。


そして、ちらし寿司に添えて、
ハマグリのお吸い物が欠かせません。

二枚貝のハマグリの貝殻は、
元々の組み合わせ以外ではぴったりとかみ合わないため、

「将来、よい伴侶にめぐり合うように」

との願いが掛けられているのだとか。


貝類に多いタウリンが血中コレステロールを抑え肝機能に働くほか、
鉄分・カルシウム・亜鉛などのミネラルは

貧血予防にも効果が期待できるハマグリは女性の味方といえます。

なにかというと健康法が話題になる昨今ですが、
特別に何かを頑張る前に、
季節の移ろい、行事ごととの関わり、
まずは自然のなかで生かされていることを感じるというのも大切なことかも知れません。


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