圭鍼灸院ブログ

圭鍼灸院のブログです。
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繊細なお子様のための、優しい鍼治療です。
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正食協会へのリンク 2012年1月22~
当院院長の西下圭一が正食協会にてマクロビオテック入門講座を行ないます。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
→正食協会セミナー
院長 西下 圭一 (社)兵庫県鍼灸師会会員 日本小児はり学会会員

小児はり

「子どもにはりなんて、かわいそう! こわい!」
と思われる方がいらっしゃるでしょう。 小児はりでははりは刺しません
小児はりは江戸時代に確立された日本独自の治療です。

 小児はりの治療方法は子どもの背中を軽くなでるように刺激を与えます。
これが子どもの気持ちを落ち着け、むずがる子どもも笑顔に変わるのが小児はりの特徴です。
私が学んだ小児はりの「大師のはり」で何度も見た光景がこれでした。

 子どもの軟らかく繊細な肌に適した治療法です。子どもにとって気持ちが良いはりです。
小さな刺激で大きな効果が期待できます。
そして、何よりも、副作用などの心配がなく安心です。

小児はりの経過

小児はり

初めのうちは2-3日おき、週に2回程度から、週に1回に、月に1回に、
と症状が和らぐとともに治療の間隔が空いてきます。
トータルで数ヶ月程度です。あとはお母さんがケアしてあげて、季節の変わり目、
少し症状の出てきたと きに治療に来ていただければ結構です。 
ただし、年齢・症状により長引くこともあります。
そのために、治療費を1回1,000円と設定をしています。

 なにか不都合な点があるときは、どんなことでもまずご相談ください。
治療を中断してしまうことは、子どもさんにとって何よりも残念なことなのです。

「はりって、クセになるでしょ?」

診察室でよく受けるご質問です。癖になるってどういうことなのでしょうか? 
実際に、子ども・大人を問わず、はりをして一旦治まった症状が数日~数週間で出てくることはあります。
そうすると、治療して楽になる→再び症状が出てくる→また治療すると楽になる、と繰り返すためにクセに
なったように考えられるのだと思います。

でも、完治してしまえば、治療を繰り返す必要はなくなります。
とくに、子どもの場合は、治療と成長のタイミングが合って体質から改善されることもよくあります。  

はり治療は、ひとところに集まって動かなくなった気(血)を巡らせます。
そして治療をしても、一定の期間が経過すると大人だと弱いところに、子どもでは構造上の問題で上半身に、
循環している気(血)がまた滞って症状が出てきます。
治療して治まった(楽になった)時期があるためにクセになったように誤解されます。
では、逆に治まった時期がなければどういう毎日でしょう?
辛い(しんどい)状態がずっと続いているのではないでしょうか。

子どもの場合、はりを続けることで成長とともに完治して、まったく治療の必要のなくなることもあるのです。

子どもの夜泣きが止むことなく、お母さんも寝不足続き・・・  そんな毎日から解放されて、
ぐっすり眠れる日が戻ってほしい。 親子ともに、明るく健康になってほしい。ただ、それが願いです。  

ひとりの子どもが誕生する。すごいエネルギーですね。 その子を育てていくご両親もまた、すごくエネルギーが必要です。
さらに、健康状態を始めとしていろんな不安をお持ちのことでしょう。

まずは、お子さんのからだの状態をチェックしてみましょう。

-チェック-

□寝つきが悪い
□夜泣きする
□食欲にムラがある
□食べない
□成長が遅いと言われたことがある 
□同じ年頃の子どもと比べて小さい(大きい)
□下痢しやすい□風邪をひきやすい

一度、小児はりを体験してみませんか?

症例

神戸市西区 6ヶ月 男児
生後6ヶ月の赤ちゃんを抱いてお母さんが夜泣きの相談に来られました。
アトピー性皮膚炎の症状も出ており、まだしゃべることができない赤ちゃんですがきっとかゆくてつらかったのでしょう。

小児はり治療をしていきながら、お母さんには食事をはじめ生活習慣のアドバイスをいくつかさせてもらったでしょうか。5回目あたりからはお子さんが落ち着きを見せ始め、夜泣きの時間の間隔が開いて、お母さんは楽になってきたとおっしゃってくださいました。

経過を見ながら、治療に来てもらう間隔をすこしずつ伸ばしていき、3ヶ月にかかる頃からでしょうか。きれいなつるつるのお肌へと変わっていってくれました。

お母さんには、一人で悩まずに、どんなことも相談してねと伝えています。