マクロビオティックについて
病気・症状によって、マクロビオティックに基づいて
日々のお食事の話をさせていただいています。
「生活習慣病」といわれるような病の場合、日々の生活に起因するところは大きいので、
そこを見直さない限りは、ある一定のところからは治療の効果が進みにくくなってくることが多いためです。
近年では「食育」が注目されているように、子どものアレルギー疾患などでも同じことが言えます。
鍼灸、とくに経絡治療では「氣」の流れを整えていきます。
「氣の流れ」が「血の流れ」を整え、全身の状態が改善されていくのです。
治療の効果で「血の流れ」が整っても、内側を通る「血液の質」そのものに関しては、
生活習慣、なかでも日々の食生活による影響が大きいのです。
自律神経が弱っていたり、冷え性であったり、慢性的な症状の場合には、
生活習慣を見直しながら鍼灸治療を継続していくことで、はっきりと効果を実感できます。
マクロビオティックとは?
古くから伝わる食養生と東洋思想とを発展させた生活法のことです。
日本で「正食」、正しい食生活として確立されていたのが、
最近になって
「マクロビオティック」として海外から逆輸入されるかたちで知られるようになりました。
欧米でも「日本食はヘルシー」として知られるようになって、
日本の伝統食を生活に取り入れる人が多くなっています。
プロバイオティクスということで腸内細菌を増やすことが注目されていますが、
日本の味噌が腸内環境を調整するスーパー・フードだと知られるようになり、
海外でも味噌汁の愛飲者が増えています。
最近では、マドンナやトム・クルーズなどの
ハリウッド・スターたちが実践していることでマクロビオティックが話題になりました。
ちなみに、現在もマドンナのプライベート・シェフは日本人のマクロビオティック料理研究家です。
アメリカでは、フロリダを豪華客船で出発する「マクロビオティック・クルーズ」が
「世界のベスト・バケーション100選」に選ばれるなど、
多くのセレブたちも
マクロビオティックを実生活に取り入れているのです。
私たち日本人が実践する上でのおもなポイントをご説明しておきます。
マクロビオティックのキーワード
自然食
食品添加物などの化学物質が入っている食品をできるだけ避けるようにします。
現代社会では加工されていない食品というのは非常に少ないのですが、
それでも加工食品なら素材が原材料のままの姿で残っているものを選び、
まずは聞いたことのないようなカタカナの多いものから避けるようにしていけば良いでしょう。
旬のたべもの
食べ物には「旬」があります。
旬の食べ物をいただくということは、
自然のリズムに合わせて生活するということです。
例えば、秋から冬になると、ごぼう、蓮根、人参、大根といった根菜が出回るようになります。
これらの根菜類には体を温める働きがあるといわれます。
単純に、根菜類には夏野菜である茄子やきゅうりに比べてみて、
水分が少ないことが分かっていただけるでしょう。
ですので、季節の異なる海外の遠方のものを摂りすぎることも、体にとっては負担となります。
一物全体
食べ物にはもともと捨てるところはない、ということ。丸ごと食べたほうがいいよ、ということです。
野菜の皮や穀物の胚芽など、捨てられていた部分には食物繊維が豊富とか、
それ以外の「実」の部分には含まれていないビタミンやミネラルがあることが近年になってわかってきました。
また、食べるときのみならず、そのままの状態という意味もあるでしょう。
野菜を保存するときの例を見てみても、根菜では、葉つき・皮を剥いていない状態のほうが長持ちします。
大切なことは、「全体」は「全体」として存在しているということなのです。
少食
ことわざに「腹八分目に医者いらず」というのがあります。
食べすぎ・飲みすぎにより胃腸に負担がかかることの体への影響は大きいものがあります。
よく噛むことは、食べすぎを防ぐだけでなく、アンチ・エイジングにもなります。
以上、奥の深い内容をシンプルに説明してみました。
健康づくりの参考にしてみてください。
上記はとくに大切なポイントですが、実際に症状をお持ちの方には、さらに具体的なアドバイスをお伝えしていきます。
治療はもちろん、ダイエット法やサプリメントなどでお悩みの方にも、きっとお役に立てます。
マクロビオティック・カウンセリング・コース
通常の鍼灸治療でマクロビオティック・アドバイスをしますが、
実践していくためのより深く個人別なアドバイスをお伝えするためのカウンセリング・コースもご用意しています。
ご予約時にお申し付けください。
マクロビオティック・カウンセリング 初回(60分) ¥10,000
2回目以降(40-50分) ¥8,000
広くマクロビオティックを学びたい方には、正食協会の講座をおすすめします。
正食協会:http://www.macrobiotic.gr.jp/