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疲労回復の陽起草


夏も本番、
ビールの美味しい季節になりました。

外食の機会が増えるという人もいらっしゃるでしょう。


「陰陽の調和」といいますが、
どんなときでも
バランスを整えることを心がけておくことは大切。


陽性なものといえば
動物性のお肉のように
火にかけると硬くなるもの。

そんな陽性が過ぎると、
硬めたり、滞らせる働きがあるので、

これらを摂り過ぎると、
血栓や結石ができやすくなったり、
血管が硬くなって動脈硬化や
高血圧などになりやすくなったりすることは知られています。


こういったものをいただくときには、
香りが強くアクがあり
酵素を含む陰性なものを
薬味としてつけあわせることで
バランスをとって中和しやすくなるのです。


香りが強く
強壮作用の強い野菜の代表格は、
「五葷(ごくん)」と呼ばれる五つ。

ニラ・ニンニク・ラッキョウ・アサツキ・ネギのこと。



「葷酒山門に入るを許さず」と
酒とともにこれらの五つの野菜は
禅寺の山門内に持ち込むことを禁じられてたそうです。


なかでも、ニラは「陽起草」といわれて、
ときには一日に3センチも伸びるほど、
生長力と生命力が強いのです。

いわゆる「精」の強いものですね。


ニラは、漢方では「活血化瘀(かっけつかお)」といって、

瘀血を浄化して、
汚れた血液をサラサラにきれいにし、
血液循環をよくする働きがあるとされてきました。


現代の栄養学では、
ニラの独特の香味成分アリシンに
血栓を予防改善する効果があることがわかっています。


ギョーザ、ニラレバ炒めなど、
お肉との相性が良いわけです。


ニラは、歴史的に見ると、

『古事記』には「加美良(カミラ)」、

『万葉集』には「久々美良(ククミラ)」

の名で記載があり、
古くから栽培されていたようです。


古来、ラッキョウのことをオオミラ、
ニラをコミラと呼んでいて、
ラッキョウとは関係が深いようです。


ニラの葉は生薬では
「韮白(きゅうはく)」といって
強精、強壮作用に、

ニラの種子は「韮子(きゅうし)」といって
腎の衰えからくる腰痛、頻尿、泌尿器系疾患などに用いられます。


食材としてニラを食べることで、
疲労回復、虚弱体質の改善、
貧血、生理不順、生理痛などに効能があるとされてきたのです。


また、ニラには、
ほかにも特筆すべきものとして整腸作用があります。

古くから胃腸に効く野菜として親しまれ、
きざんで味噌汁に入れることで下痢気味の改善がみられたり、

下痢の症状が重いときには
ニラの煮汁を飲んでも著効があるのです。


日頃から常食しておけば、
腸内有用菌の繁殖を助けて腸内環境を整えるので、
代謝機能、免疫機能を高めて風邪の予防にもなるでしょう。


夏バテ予防に「精をつける」と言いますが、
「精」とは「米」に「青」と書きます。

穀物菜食が食事の基本にあってのことですね。


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