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院長の本棚の最近のブログ記事



「『病は気から』って、逆だよね」。

そう言われると驚かれるでしょうか。


体と心はつながっています。

心の持ち方ひとつで、体調は変わります。

だからもちろん、『病は気から』は真実です。

一方で、体調によっても、心の持ち方も変わってくるはず。


さらには「めぐりが良くなる」のは、体調だけに留まりません。

本当にめぐりがよくなっていけば、
家族との関係、
周囲との人間関係、
はたまた仕事など、
さまざまな身の回りのことが滞りなくめぐっていくようになっていきます。

体から心、心から体。
どちらが先ということはありません。


そんな、診療の日々から想うことを
『鍼療室からの伝言』と題して、
『らくなちゅらる通信』(プレマ株式会社さんが会員さん向けに発行)に連載執筆させていただくようになって、
5年目になります。

このたび、2016年4月号から2019年4月号までの3年間の連載に加筆修正したものを、
Amazon Kindleで出版させていただきました。

鍼療室からの伝言: 心が軽くなる37のことば
https://amzn.to/2WurvHr

「よくこれだけ毎月書けるよね」

「どれだけの人が毎月楽しみにしてくださってるか」

そう言って、励ましていただいたことも、
何度となくありました。


「これまでに目に触れてない人のためにも、早いこと本にすべき」

そう言って、後押ししていただいたこともありました。

おかげさまで、ようやく販売開始されました。

https://amzn.to/2WurvHr


いま、ここまでこれを読んでくださっている人の、
誰が欠けても、この本には成らなかった。

だから、この文章を最後まで読んでくださっていることに、
お礼申し上げます。


ありがとうございます。




待合室に本棚があるからか、
デスクに常に本を積んでいるからか...

「最近のおすすめ本は?」

などと、本について尋ねられることが多いです。


それならば、ってことで、
ときどきですが、
おすすめ本を紹介していこうと思います。



あくまでも、僕からのおすすめであって、
世間での評価はわかりませんけどね。

ただし、
「本棚を見れば、その人となりがわかる」
とも言われるように、
なにかを感じ取っていただけたら嬉しいです。


さて、早速ですが、
記念すべき第一弾。


禅僧・枡野俊明さんの
禅と食: 「生きる」を整える
http://amzn.to/2ncACaj


副題の「『生きる』を整える」の通り、
禅における「食」の意味を解説しつつ、
日常を丁寧に生きるためのヒントが詰まっています。

いくつか挙げてみますと、

・四季折々の食材を使う意味

・食事をつくることは、
 自分を輝かせること

・気持ちをこめて「いただきます」

・もてなしとは、
 相手のことを「思う」こと

・合掌は食事と
 ひとつになるための作法

などなど...。


これは、僕の治療者という立場からですが、
病気やケガをした方々と多く接している中で、
経過の良い人の特徴というのがあります。


それはね、一言で言えば、

きちんとしている人。



逆に、経過の芳しくない人の特徴は、

目の前のことに集中できない人。



ご自宅でできるお手当なんかをお伝えしたときに、

「でも、それだと・・・が悪くなりませんか?」

みたいにね、
今ある症状と向き合わずに、
将来的に起こるかもしれないことを
勝手に想像して不安になっている。


禅の言葉でいえば、「喫茶喫飯」。

お茶をいただくときは、
お茶をいただくことに集中し、

ご飯をいただくときは、
ご飯をいただくことに集中する。


これが、「生きる」を整えるうえでの、
極意なわけです。


生活を整えていくにあたっては、
「食」をきちんとすること抜きには語れない。

そういう面もあると思います。


禅に関して、
仏教について、
その他にも宗教的な本って、
たくさんありますけど、

僕にとっては、
枡野さんの語り口が心地いい。

優しい言葉遣いで、
決してくどくない。

そして、どのページを開いても、
納得のいくことが書かれています。


そんなわけで、第一弾は、

枡野俊明さんの
禅と食: 「生きる」を整える
http://amzn.to/2ncACaj

でした。

最近、文庫本も発売されたようですね。
http://amzn.to/2ncvsuY


ピンと来た人のために、
アマゾンのリンクを貼っておきました。