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冷え性の最近のブログ記事


夏が近づいてくると、相談される。

「足のつま先が冷えるんだけど・・・」

暑い時期になぜ?
と言いたくなるところなのですが、

実は、夏場に足が冷える人は多いのです。
 

エアコンが効いてくるとか、

冷たいものを摂るようになるとか、

原因はいろいろあるんでしょうけどね。
 

さて、原因はさておき、

ここでは対策を。



夏休みになると、交通渋滞が増えますよね。

そこに例えて考えてみましょう。


足のつま先というのは、
ある意味、"目的地"なわけです。

その手前の高速道路の渋滞をなんとかせんことには、
目的地にはたどりつけません。
 

渋滞が流れていって
クルマが動かないと、いけない。



そういう意味では、
基本、歩いたりとか動かすことで
下半身の筋肉を使わんとあきません。



あとは渋滞の原因となりやすい場所として、
料金所がありますね。

ここを"ETC化"せんと渋滞は解消しません。
 

止まらずに、流れるように、ね。


冷えるのは、ふくらはぎから足首にかけての
滞りやすいところで詰まっているから。

ここをなんとかせんとあかん。


だから、レッグウォーマーでもって
ここんところを温めて血流を促進する。


こういうことが大事なのです。



ついでに言うと、

「ふくらはぎに圧を掛けるハイソックスは効果ある?」

なんて尋ねられることもあるのですが、


答えは、No!!



高速道路の一車線規制みたいなもんです。

細く見えてるけど、
よく見たら、流れてないし。

さらに、その後方の渋滞は、
えげつないことになります。


わざわざ渋滞シーズンに、
車線規制しますか??

事故とか、よほどの理由がない限り、
しませんわな。



同じことです。


血流が悪くて冷えてるのに、
締めつけて、さらに血流を止めて
どないすんねん?!


そういうことです。



せっかく、夜明けが早い季節なんですから、
朝に散歩する。

室内では、
レッグウォーマーや、膝掛けを利用して、
"保温"する。



そういう小さな、当たり前のことの積み重ね。

それが何より大事なのです。



問題の本質から目をそらしていては、
後々もっと大変なことになる。


それは、何事においても同じなのかも知れませんね。




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冷えと食べ物(FOOD)の関係は大切です。

寒さの厳しい冬は、野生動物や虫たちは冬眠して動きませんし、
木々も活動を休むために防寒対策を施してあげたりしますね。

冬とは、このように、じっと動かずにエネルギーを蓄える季節です。

季節に合った体をつくるということでは、
その季節季節の旬のものをいただくということがとても大切なことです。

この季節の旬のお野菜といえば、根菜類が主流になります。
これは、根に蓄えたエネルギーで冬を乗り切るための植物なりの力です。

例えば、ごぼうは、地表に雪が降ってもその姿を変えることがありません。
それは冷たく乾燥した空気から逃れ、温かさの残る大地へと下へまっすぐに伸びていくからです。
また、ごぼうは水分が少ないことの影響もあり、凍らずにいられるのです。

私たちの体では、冬には足腰が冷えがちですね。
心臓からの距離があり、血液を送り届けるのに時間がかかるということもあります。
そんな体にとっては、下へとまっすぐに伸びる植物のエネルギーをいただく必要があるのです。
季節感のない食事というのは、それだけで体にとっては負担になるのです。

さらに、季節を問わず水分を摂取すること、
ジュースやコーヒーを飲んだり、甘いものを食べることは、
体の中に水分を溜めることにつながり、さらに冷えやすい体質となってしまうのです。

ごぼう、レンコン、人参、大根などの根菜類で、
具だくさん味噌汁をいただくだけで、冷えは改善されるのです。


また、参考までに、
春になれば、草木が芽吹くように「上」へとエネルギーが働きます。

冬とは、一気に方向が変わるのです。
当然、私たちの身体にもその影響は出てきます。

それが、花粉症です。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、症状が「上」に限定されているのが特徴ですね。

冬の間に「下」をしっかりさせておくことが、
春には「上」と「下」のバランスを取り、
花粉症の予防にもつながるのです。

ご縁あって鍼療させていただく患者さんには、これらのお話をさせていただきます。

そして実生活に取り入れられた患者さんの多くは
「最近、手足が冷えなくなった」
「そういえば、周囲の人たちはグジュグジュ言い出したけど...」
などと、体質が改善されていくのが早いですね。


小さなことも、日々の生活に取り入れて積み重ねれば、
次のシーズンの差は大きくなるものです。


気候や風土に合う食べ物(FOOD)とは、
季節のイノチをいただくこと。
自然の恵みに感謝しましょう。

 

最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。

 


 

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冷え対策には「足首」まわりが大切だというお話をしました。

今日は、その中でも、特に大切な経穴(ツボ)のお話をしましょう。


その名は「三陰交(さんいんこう)」。
わりと有名なツボなので、名前は聞いたことがあるかも知れませんね。

位置は、足首のすぐそば。
内側のくるぶしから、骨(脛骨【けいこつ】といいます)の後ろ側の際を、
指で2、3本分の幅だけ上がったところにあります。

 

ちなみに、この「三陰交」は、とても大切なツボ。

三とは、そのまま三つのこと。

陰とは、日陰。
つまり、直接は太陽に当たりにくい、内側の経絡を指します。

交とは、交通の交ですね。


すなわち「三陰交」は、
身体の内側を通る三本の経絡が交差するところなのです。


身体の表面を流れる「経絡」は、
喩えて言うなら、地図上の「線路」。

そして「経穴(ツボ)」は「駅」。

線路の上を走る「電車」が「氣」となります。


とすると、内側といえば、瀬戸内海沿岸。

そこを走る三本の線路といえば、JR、阪急、阪神。

その3つが交わるところといえば、
大阪でいえば、梅田、
神戸でいえば、三宮、ということになります。

梅田や三宮のような街が発展して栄えれば、
多くの人が集まるようになって活気付きますね。

そして、JR、阪急、阪神の各沿線にも良い波及効果が現れます。


同じように「三陰交」というツボが温まって元気になれば、
身体のエネルギーを流す経絡にも良い作用が現れてくるわけです。


ついでに言えば、3つの経絡とは「脾」「腎」「肝」。

中心を走るJRは「脾」の経絡。
食べたものをきちんとエネルギーに換えるための消化器系を司ります。

海沿いを走る阪神電車は「腎」。
水と関わりあう泌尿器系を担っています。

とすれば、山沿いを走る阪急電車は「肝」。
生殖器系やホルモンとの関係の深い経絡です。


胃腸の調子が良くないときや、
生理痛などの骨盤内臓器の不調など、
冷え性に関係する症状は「三陰交」の役割が大きいのです。

あと、街中で大規模な工事をしないように、
バカスカ鍼を刺すツボではありません。

刺すか刺さないか、
もっと言えば、触れるか触れないかくらいの
ごくごく「浅い」鍼で気を集めてくるような手技をするのが主ですね。

 

経穴(ツボ)とは、本当に小さな点なのですが、
きちんと取れなくても大丈夫でしょう。

内くるぶしとアキレス腱の間から上にかけて、
カイロを貼っておくだけでも全然ちがいます。

靴下を履いて、その上からカイロを貼り、
さらにその上からレッグウォーマーで守れば万全ですね。


冬の寒さはあと少し。

足首を温めて、冷えから体を守りましょう。


長いお話に最後までお付き合いいただきまして、

ありがとうございます。

 

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