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2012年12月アーカイブ

 

一年中で昼の時間が最も短く、夜が最も長いとき。


古くから冬至南瓜といって、冬至の日にはカボチャを食べる風習があります。

夏場に採れたカボチャを天地返しにしておくことで、
腐りにくく、水分が抜けて甘みが増し、栄養分も濃くなるのです。

 

「冬至南瓜は中風のまじない」といって、
カボチャは夏の収穫の頃から冬至の時期まで食べると健康にいいとされてきました。

 

中風とは、東洋医学では脳血管障害のことを指します。
風に中(あた)る、ということで、
体の中で風が起こる障害とされるのです。
顔面神経麻痺なども同じように考えられています。

近年では、拡大解釈されて、
風邪をひかない、しもやけにならない、など、寒さ対策に取り入れられるようになりました。

 

冬至とは、一年中でもっとも昼が短く夜が長い日なので、
この日を過ぎると逆転して、昼が長く夜が短くなってきます。


いわば「陰」の極みの日で、
この日を過ぎれば保存していたカボチャもべチャっとなってきて美味しくなくなる、
という意味もあるようです。

 

そうした陰の極みの日だからこそ、
きちんと入浴して体を温めようということで、
冬至に柚子湯も有名です。

冬至と湯治(とうじ)の語呂を合わせたとも言われますが、
柚子の果皮に含まれるビタミンCやクエン酸が血行を良くしてくれるだけでなく、
香りによるリラックス効果もあって、ゆっくりと湯船に浸かることができますね。

 

陰の極みとは、これから陽の気が増してくるということ。
実際には、最も寒い季節に入りますが、
しっかりと体調管理をしておくことが、春からの陽の季節に動けることにつながりますね。

 

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本格的に雪の降り出す頃という意味で、
冬の寒さが厳しくなってきます。


寒い冬には、足腰・下半身の冷えには注意が必要ですね。

足が冷える、浮腫む。
これらのことは、下半身へと向かうエネルギーの不足と考えられます。

この状態が続くと、
上半身にだけエネルギーが溜まって動かなくなってしまう。

いわゆる「冷えのぼせ」というものです。

こうなると、下へと降りていくものも、
ますます降りていかなくなるのです。

ノロウィルスの代表的な症状のように、嘔吐が出てきます。
下りないから、上げる(吐く)のです。


冬の旬の食べ物といえば、
ごぼう・大根・人参・れんこんなどの、根菜類。

下へと向かって伸びていくのが特徴です。

下へとまっすぐに伸びる植物のエネルギーをいただくことで、
気血を下半身に下げて、足腰をしっかりとさせる働きが出てくるのです。


また、風邪の予防にとビタミンCを摂るのにも、
果物では水分が多く、体が冷えてしまうので、あまり有効とはいえません。
豆類や海藻などから摂るといいでしょう。

とくに小豆に含まれるビタミンCは、
デンプンでガードされていて、消化の過程で吸収されるという優れものです。


古来から、お赤飯でお祝いしてきたことにも意味があるのですね。


先人の知恵に感謝。

 

 

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