ブログトップ

月別 アーカイブ

ウェブページ

野菜の恵みの最近のブログ記事


12月も2週目に入ります。

そろそろ、年末年始に備えての準備が始まる頃ですね。


さて、今週のご予約の空き状況です。
(月曜朝時点)

9日 (月)○(午前午後3人)
10日(火)△(午後あと3人)
11日(水)○(午前あと2人)
12日(木)○(午前午後3人)
13日(金)○(午前午後6人)
14日(土)ー都合により休鍼


節気では、「大雪」。

雪が降り始める時候に入りました。

週末には、いまにも雪が降り始めそうな「雪曇」の空も見られましたね。



寒い冬には、足腰・下半身が冷えやすくなります。
これは、下半身へと向かうエネルギーの不足から。


冬に旬の野菜に、
ごぼう・大根・人参・れんこんなどの根菜類があります。

根菜は、下へと向かって伸びていくのが特徴。

下へとまっすぐに伸びる植物のエネルギーをいただくことで、
気血を下半身に下げて、足腰をしっかりとさせる働きが出てくるのです。


また、七草粥にも登場する「すずしろ」とは、大根のこと。

ビタミンCや、消化酵素が豊富なので、
年末からの食べ過ぎによる胃腸の弱りを助けてくれます。

しっかりと、季節の野菜を取り入れたいところですね。


今週も、皆さまが健やかにお過ごしくださいますように。


| トラックバック(0)

「喉がイガイガして咳が出てきたので、
 レンコン湯を飲んだら効きましたね。」

と、患者さんからご連絡をいただきました。


病院でもらったクスリで症状だけを抑えることに不信感をもって、
初期の風邪くらいなら自分でなんとかしようという患者さんが増えてきたように思います。


「薬」と書いて薬草に頼っていた時代からすると、
現代では「クスリ」と書く化学合成薬が増えてきました。

もちろんそれによるプラス面は大きいのでしょうが、
一方でクスリは逆さまに読むと「リスク」となるように
マイナス面もついてくるものです。


本物の治療とは、
それを受ける患者さんの側にとっては、
肉体的・精神的にはもちろんのこと、
時間的・経済的など
様々な点で不利益をもたらすものであってはいけません。

そのことに多くの人たちが気づき始めたということができるでしょう。


食養生では、
喉・器官の症状には「レンコン湯」を活用します。

皮ごとすりおろした蓮根の搾り汁に、
くず粉と塩を少々加え混ぜ合わせてから熱いお湯を注ぎます。

生姜のおろし汁を加えると体が温まります。

家庭においては蓮根粉末を常備しておくのもよいでしょう。


蓮根は、おせち料理でも

「先の見通しがきく」

との意味から用いられるように、
穴が通っていることが特徴。


喉や器官のつまりを緩和して
「気」を通すと信じられてきました。


また、仏教においては、
極楽の池に生育する、
けがれのない植物とされているのが蓮根です。


現代の栄養学的に言えば、
蓮根に含まれているタンニンが炎症を鎮めて、
細胞を引き締めてくれるようです。


また、蓮根に豊富に含まれるビタミンCは
熱しても壊れにくいことがわかっています。

さほど昔から栄養分析などできていたわけではない時代からの教えであることを考えると、
経験値の積み重ねである伝統療法の偉大さを認めずにはおれません。

長年のうちに自然淘汰されていくものがあることから、
遺されてきたものには歴史の裏付けがあるとも言えます。


半世紀ほど遡りますが、
千葉の古代遺跡から発掘された蓮の実が発芽して話題になったことがあります。

後の年代測定で2,000年以上前の弥生時代後期のものと推定されました。

このように、非常に生命力が強いことでも知られているのです。

蓮根に倣い、先を見通す力と生命力を養いたいものですね。

| トラックバック(0)

「親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない」。


茄子は花が咲くと必ず実をつけることで知られています。

子を想う親の忠告にも何一つとして無駄なものはないという
たとえ話からきたことわざです。


また初夢に
「一富士、二鷹、三茄子」
とも言われるように
縁起物としても知られています。

これは江戸時代、徳川家康の好物がナスビであり、
将軍に献上できる価値があるものを
有難いと考えられていたことに起因するのだとか。


関西地方では、
大阪・泉州では水分をたっぷりと含んだ水茄子が知られ、
京都では肉厚な賀茂茄子が知られているように、
わずかな気候や土地の差によっても個性のある野菜、
それがナスビ。

ナスビは、奈良時代にはすでに栽培されていて、
もとは「夏の実」であることから
ナツミからナスビへと変わっていったようです。

夏の作物であるナスビは、
体を冷やす働きが大変強い。

暑さの和らぐこれからの季節では焼きナスをおろし生姜で食べたり、
塩や味噌を加えるようにしていくといいでしょう。


「秋茄子は嫁に食わすな」
のことわざ。

気温の下がってくる秋になっても体を冷やすナスを食べさせていては
流産したり子を産めない体になっては大変だという姑の思いやりからきたものです。


古典の薬学書『本草綱目』には
「ナスは性が寒冷で多食すれば必ず腹痛、下痢し、婦人は子宮を傷める」
と記されています。


さて、このナスビの冷やす作用は外用のお手当てにも使えます。
軽いやけどや、捻挫・打ち身などでは、
冷やしたナスビを縦に割り、
直接患部にあてて湿布代わりにすることで炎症による熱を下げ、
患部の腫れを抑えることができます。

また、ナスビのヘタを黒焼きにして粉にしたものは
「デンシ―」と呼ばれ、
歯磨き粉として使うことで歯槽膿漏に著効があります。


まさに捨てるところのない食材です。


ナスビの紫色の果皮の色素であるナスニンは、
コレステロール値を下げ、
動脈硬化を防ぐ効果があることがわかっています。

日光に当たることで紫色が強くなるので、
旬の真夏に穫れたナスビほど濃い紫色になります。


江戸時代の本草学者であり発明家として知られるのは、
平賀源内。

うなぎを夏の土用の丑の日に食べるようにすすめたことで知られていますが、
ナスビにも逸話が残されています。

日照りが少なく紫色のつかない白いナスビばかりが穫れた年に、
売り物にならない白ナスを集めて
味噌漬けにしたものを販売して一儲けしたらしい。

どうやら根っからの商売人のようです。


考えてみれば目のつけどころだけで、
本来はなにひとつとして無駄なものはないのかも知れませんね。



| トラックバック(0)