ブログトップ

月別 アーカイブ

ウェブページ

腰椎ヘルニアの治療

腰痛・坐骨神経痛の治療


治療に見えられる患者さんでも、腰痛は多いですね。


「今朝、グキッとやったみたいでおかしい感じがするから」
と、早めに来院してくださる方、

「5年前からずっと」というような、本当に辛い方まで、
腰痛だけでも様々です。


整形外科などでレントゲン・MRIなどを撮ってもらって診断を受けたものの、
なかなか痛みが引かない。

そういう方で多いのは「ヘルニア」。

正式には「腰部椎間板ヘルニア」
略して「腰椎ヘルニア」といいます。


人間の背骨というのは、椎骨という独立した骨が連結して構成されています。

首の部分は頚椎、
胸の部分は胸椎、
腰の部分は腰椎、といいます。

それぞれの椎骨の間には椎間板という軟骨がクッションの役割として入っています。

固い骨と骨の間に、回転焼が挟まれているような感じです。


ちなみに、大阪や神戸では「回転焼」と言いますが、
播州では「御座候」と、なぜか商品名で言いますね。

東京では「今川焼」と言うそうですが。


さて、この椎骨からは、胸の部分では、前の肋骨と付くことによってカゴ状になっているのに対して、
首と腰では、背骨がそれだけで体を支えてくれています。

そして、頚椎からは腕から手へと続く神経が、
腰椎からは、太腿から足へと続く神経が出ています。


椎骨と椎骨が圧迫されると、
その間に挟まっている椎間板(回転焼)は、

線維輪という名の皮(ガワ?)が割れて、
髄核という名のアンコが飛び出してきてしまいます。

この状態が「椎間板ヘルニア」です。


圧迫されるのは、急な衝撃によってであったり、
または、年齢とともに筋力が低下することによって、
慢性的に重力がかかることによってであったりします。

 

そして、飛び出した髄核(アンコ)が、神経に触れることで、
痛みや痺れなどの症状を起こすのです。


この状態を表す病名として「腰椎ヘルニア」と呼ばれます。

その結果として出てくる、痛みや痺れなどの症状は「坐骨神経痛」という症状名で呼ばれます。


坐骨神経痛となると、腰痛のほかに、
お尻や太腿の方まで痛みが広がる、
足が痺れる、
などが出てきます。

しびれといっても、正座をした後のようなピリピリするものや、
片足だけ膜で被われているように、触られた感覚が鈍い、というようなものまであります。

せきやくしゃみをすると、腰が痛いだけでなく、足の痛みまで誘発されることもあります。


程度が重くなったり、期間が長くなると、
病院では手術を勧められることが多いようですね。

鍼灸院に見えられるヘルニア患者さんは、だいたいこういう重傷の段階の方が多いです。
「(手術の前に)鍼しかないか...」
そう言われて来られる人もいますね。

 

経絡治療では、重度も軽度も、
期間の短い・長いも、
関係ありません。


やることは、基本的に同じです。


多くの場合、手首の近くの経穴(ツボ)に、
そっと鍼を置いて、
脈を診ながら、

体が変わろうとするのを待ちます。

 

早い人では、1回目から、
多くの人は5回目くらいまでには、

靴下が履けるようになります。

前屈みになれます。
朝、顔を洗うのに痛くなくなります。

後ろに反れます。
伸びができるようになります。

体操座りができるようになります。

長い時間、車を運転しても、サッと降りられるようになります。

 


飛び出たアンコが中に入っていくのかどうかは分かりません。

でも、アンコが飛び出ていることを気にしなくていられるようになります。


「なんで3回で12,000円だけやねん」

「ここに来る前の、俺の4年間を返せ」
「よそでは何十万円使ってきたと思ってるねん」
そうやって怒り出した人までいます。

よそでのことで怒られても、困りますけど...。


久しぶりに電話をいただいて
「あれから2年、何もなしやで」って
嬉しい報告をしてくださった人もいます。

完治ですね。良かったです。

 

「鍼しかない」は、ファイナルアンサーのことでなく、
ファーストアンサーになること。

 

体は、治りたがっています。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございます。

 

 

 

| トラックバック(0)