啓蟄
( 3/6 - 3/20 )
春の陽気によって大地が温まってきたことにつられて、
冬眠をしていた虫たちが外に出て動き始める季節になりました。
「啓」とは「(穴が)開く」という意味があり、
「蟄」とは「虫が土のなかに隠れている様子」を指します。
つまり、土のなかに隠れていた動物が冬眠から覚めて、
こもっていた土に穴を開けて外へと出てくる時ということになりますね。
また、植物も冬の間には葉を枯らし、土の中で根っこに蓄えていたエネルギーが、芽を出して茎を伸ばしていきます。
私たちの体も影響を受けますので、体内に溜めてきたものを毛穴が開くことで汗や老廃物として出そうとしてきます。
春になると、とくに小さなお子さんが湿疹などを出すのもこのため。
なので、春の湿疹は、できるだけ自然にまかせて出し切ってしまうようにするほうがいいでしょう。
エネルギーが外へ外へと働いてきますので、
衣服などはできるだけ体を締め付けるものを控え、ゆったりとしたものを身につけるようにしていくといいですし、
髪をくくっている人は、少し緩めにして、頭皮にもゆとりを持たせるといいでしょう。
春は、新しいものが生まれて、希望に向かって動き始める季節。
気持ちも行動も、外へと向かっていきたいものですね。
ありがとうございます。