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土用のいたわり


7月19日で、季節は土用に入ります。

この土用、実は夏だけでなく春夏秋冬すべての季節にあるもの。

暦では季節の変わり目として、
・立春(2016年では2/4)
・立夏(同5/5)
・立秋(同8/7)
・立冬(同11/7)
をもって、春夏秋冬の次の季節に入るとされています。


その前日までの18日(実際は17-20日前後)の期間を土用と呼びます。

これはたとえば、8月7日の立秋でもって秋を迎えたからといって、
体はいきなりその変化にはついていけません。

そのため、6月の夏至を過ぎ、気温が上昇してくる一方で、
7月下旬に少し日が短くなってくる頃からは、
ちょっとずつ秋を迎えるための準備に入る期間も必要ということなのです。


ちなみに今年の夏の土用は7月19日から8月6日までの19日間。

この間は、次の季節の準備であるため、体調が安定しにくいもの。
そして体の免疫力はこのためにやや低下する傾向にあります。

この弱った体力に栄養分を補い体質改善をはかろうと、
滋養強壮が求められてきたのも季節とともに生きてきた先人の智恵といえます。

季節の変わり目には体をいたわることも必要でしょう。

それが、土用の丑の日には
うなぎを食べる習慣へと引き継がれているのです。


ただし、それほど食生活が豊かでなかった時代には、
特定の日には栄養をつけようとする動きがあったのもうなずけますが、
近年の日本では、むしろ食べ過ぎによる体調不良の方が多く見受けられます。

ですから土用の期間には、むしろ少食にして、
食べないことで胃腸を休ませるデトックスも体質改善のためにはいいかも知れません。



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