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ゴボウで安定


春らしくなってきましたね。

春というのは、
それまでは見えないところにかくれていたエネルギーが、
芽を出して、活動を始める季節。

体調面でいうと体内に溜まった老廃物を、
メンタル面ではストレスやマイナス感情などを、
上手に出していくことが肝心ですね。


少し前に大流行した「ごぼう茶」、
ずっと飲み続けているという人が多いようです。

それだけ効果を感じているということなのでしょう。


ごぼうは食物繊維が豊富なことで知られます。

ごぼう茶では水溶性の食物繊維が便の排泄を促し、
腸内環境を整えて便秘の改善が期待できるようです。

また、ごぼうに含まれるサポニンは
油を分解し排泄する働きがあるので、
ダイエット効果はもちろん、
コレステロールの低下、
動脈硬化の予防になるとも言われています。


また、ごぼうには不溶性食物繊維も豊富なので、
できればそれも一緒にいただきたいもの。

不溶性の繊維は、
水分を吸収して膨らむので、
腸を刺激し蠕動運動を高め、
便秘の解消につながるので、
お肌を整え、肌荒れや吹き出物を防いでくれます。


また水分を吸収して排出するので
当然、浮腫みの解消にも役立ってくれますね。

ごぼうは、ポリフェノールが含まれていることも知られていて、
抗酸化作用が強くアンチエイジングの食材としても知られます。

このポリフェノールは、実は皮の近くに多いので、
皮を剥いてしまったり、
アク抜きのために長時間水にさらしたりすると、
流れ出てしまうのです。


食養料理での「きんぴらごぼう」は、
皮も剥かずアク抜きもしません。

「一物全体」といって、
自然界に存在する姿のままでイノチを丸ごといただきます。

きんぴらは食養料理としては欠かせない料理で、
とくに冷えの解消には毎食少しずついただくようにします。

野菜はもともと捨てるところがありません。

食べられるはずの部分を捨てることは、
食べ物を粗末にするのと同じこと。

食べ物を粗末にするようでは
体調も悪くなって当たり前とも言われてきました。


ごぼうのように地中にまっすぐに伸びる植物は
下向きのエネルギーが働いていると考えます。

それをいただくことで体では下半身に働く。

足の冷えを防ぎ
下半身を安定させると考えられているのです。

また、ごぼうの根の部分は
真冬の寒さでも弱ることなく、
零下20度の気温にも耐えることができるそうです。


この耐寒性が人体の冷えを除くとも考えられています。

このように、ごぼうは便秘に浮腫み、
冷えを解消する食材。

まだ根菜類の出回っているうちにしっかりといただいて自身を安定させ、
この先で上手に出していけるようにしたいものですね。



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