2012年10月アーカイブ

 

先週あたりから風邪の症状を訴える人が増えてきました。

鍼灸院とは不思議なもので、

「風邪をひいたみたいなんで、何時でもいいからなんとか今日診てもらえる?」
と電話してきてくれる人がいれば

「風邪みたいなので、今日の予約はキャンセルさせてください」
という人もいます。

症状や程度にもよりますが、
あとは信頼してくださっている度合いもあるかも知れませんね。


この時期になると、
「インフルエンザの予防接種、受けたほうがいいの?」
という相談も増えてきます。

必ずしも受けなければならないという類のものではないでしょう。
でも、どうしても心配で、受けないことで不安になるくらいなら受けといたら?

そんなところでしょうか。


ただ、ひとつだけ参考までに言います。

ワクチンは「絶対」ではない、ということ。
いくつかあるインフルエンザの予防のうちの一つくらいにはなるかも知れないけれど、
最も良い予防法とは言い切れない、ということです。


インフルエンザに限らず、ウィルスというのは人から人に感染していくうちに少しずつ変異していきます。
つまり、ウイルスはどんどん形を変えていくので、
ワクチンの中のウイルスとその時流行しているウイルスが、すでに違う型になっていたりするわけです。
そこで違うウイルスのワクチンを打ったところで、もはや効かないわけです。

「ワクチンを打ったのにもかかわらず、かかってしまった」
という人がいても、それは特別なことではないのです。

これに対応するためには、ありとあらゆる型のインフルエンザに対応したワクチンが必要になります。
そのためには、ありとあらゆる種類のワクチンを、何度にもわたって受けることになります。

しかも「想定外」も有り得ます。

どこまでもキリがありません。

 

インフルエンザの予防のための最高の方法とは、

免疫を高めることです。

 

具体的には、

ストレスを抱えずに、笑うこと。

十分な睡眠。

そして、腹八分目に医者いらず。

 

 

「それだけのこと?」
そう思われるかも知れません。


「それだけ」をやってみますか?

それとも、キリがない世界に向かいますか?

 

それはご自身の判断でしかないのです。

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マクロビオティックとは、料理法・健康法として広まってきましたね。
一人でも多くの人たちが知るということは、それはそれで有難いことです。

ただ、本当の意味でのマクロビオティックの真髄は、もっと大きなところにあります。

食を通して、日常生活の中で人間として磨かれていく道。
直感や判断力、本質を見抜く目を養う。
そんなところでしょうか。

人間を磨いていくということでは、
自己啓発的なものや、宗教的なものとも共通するところがあります。

ただし、それが「食」という日々の生活の中で積み上げていくという意味において、
より実践的であるともいえます。

毎日、欠かすことはできないわけですから。


そのことを理解するために「料理」のお話をしてみたいと思います。


料理とは「理(り)」を「料(はか)」る、ということ。

「理」とは、物事の真理や本質、宇宙の秩序。
「料る」とは、物事をうまくさばく、処理すること。

料理とは、宇宙の秩序に則ってさばいていくことなんですね。


マクロビオティックでは「一物全体」とか「身土不二」といって、
自然にあるがままに近い状態で、素材を料理していきます。


そして、欠かせないのは「火」を入れること。

いまの地球上において、
人類だけが「火」をコントロールすることができたのです。

他の動物でも「刃物」までは扱うことができた。
でも、「火」はコントロールできなかった。

その「火」をコントロールできたことに人類が発展してきた歴史がありますね。


昔から「火の要心」といって、
「火」を扱うには「心」が必要なのです。

「火の用心」と、ただ注意をするだけではないのです。
心ある火の扱いが肝心なんですね。


いま、心ない火の扱いに、日本国中が揺れています。

原子力発電ですね。

フクシマの例が物語るように、
心ない火の扱いだから、制御不能に陥るのです。


コントロールすることで文明を発展させた「火」に、
コントロールできないことで生命を脅かされる。

人間にとって「心」が大切だと教えてもらえますね。

 

 

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秋のお祭りのシーズンです。
太鼓の音や、神輿を担ぐ声が聞こえてきますね。

お祭りといえば、お供え物。
日本の祭りでは、どこでも共通して供えられる、3点セット。

お米、お水、お塩。


これらは、私たちの体にとっても、共通して必要不可欠なものです。

この3点セット、米・水・塩の極端な過不足により体調を崩すこともありますね。


「おすすめの食材を続けてみたけど効果がでない」
「流行りのものを取り入れてみたら逆に体調が悪くなった」
そんな話を耳にすることがありますが、
多くの場合は基本の3点セット、米・水・塩で根本的な間違いしていることが関係しているようです。


「米はカロリーが高い」
「糖質制限しなければならない」
そんな言葉で米を口にしなくなったけど、
何を食べても満足感が得られないとか、何を食べたら良いのか分からなくなった、
そんな声も聞くようになりましたね。

「日本人は米を食わないかん」
ただ、それだけの理由で、ブレずにお米を食べている人の方が元気に見えます。


「一日に2リットル以上飲みましょう」と言われて、
一生懸命に水を飲んできたけど、
体が浮腫んで、余計にしんどくなった。
そんな人も多く見受けられます。


「塩は体に良くない」
と言われ過ぎて、極端な塩分制限をしていった一方で、
今年の夏も「熱中症対策」にと塩飴が流行りました。
身体は本当は塩を欲しているからこその流行と見ることができるでしょう。


従来からある伝統的、基本的なものを極端に減らしたり増やしたりするのは、
一時的な流行であって長続きするものではないのです。

そんな基本に無理をして、
他の流行となる食材や健康法を取り入れてみても、
良い結果は得られにくいということなのです。


伝統行事のなかには、生活の基本となるものを教えていただく機会があるのですね。

 

 

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霜が降り始める時季。
露が朝の冷気によって霜となって降りてくる頃になりました。
初霜の季節ですね。

暦の上では、秋の土用に入り、
秋も終わりに近づいてきています。

本格的に寒さを感じる日も出てきて、
虫たちが減ってきたのを感じるように、
外へと出ることがなくなる季節に入ります。

見えない自然界のエネルギーが、
夏の発散・拡散、上へと向かう方向から、
収縮・収斂、下へと向かう方向へと変わってきています。

これからは、下へと向かう「根」の力が強くなり、
根菜類の美味しい季節に入るのです。


また、東洋医学の「五行」の配当では、
この季節は「肺」の病に関係があるとされています。

咳などの風邪や喘息が増えるのも納得がいきます。


肺とは「ハイ」。

「ハイ」と言える素直な心で、
自然の恵みに感謝しましょう。


 

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古くから伝わる言葉に、

「秋茄子は嫁に食わすな」

というのがあります。


よく知られる意味として、
「秋の茄子は美味いから、嫁に食わせてなるか」
という、嫁いびりの言葉として広まっています。

他にも、
秋に収穫される茄子には種が少ないので、子種ができなくなる、
という子孫を心配するものや、

秋の茄子には水分が多いから、嫁の身体を冷やさないようにと、
まったく逆のいたわる意味もあるようです。


真偽のほどはさておき...。


マクロビオティックの考えの一つに、

「身土不二(しんどふじ)」というのがあります。

身とは身体、
土とは、生活している環境、
これらは不二、つまり別々のものではなく、
きちんと関連性がありますよ、ということです。


茄子でいえば、旬は夏。

真夏の暑いときには、茄子のように水分の多い野菜や果物を摂ることで、
身体を冷やしていく作用があります。

トマトやキュウリなども同じことが言えますね。

これが秋以降の寒い気候になっても、まだ冷やすものを摂っていると、体調を崩す原因となるのです。


秋以降の季節には、根菜類が旬を迎え、出回るようになります。
牛蒡、大根、蓮根、人参などですね。

これら根菜類には、身体を温める作用があると考えられています。

牛蒡などは、気温が氷点下になり、地表では雪が積もっていても、
ほぼ通常の状態を保っています。

なので、私たちの体にとっては、それをいただくことで、寒い冬でも体温維持に役立ってくれるのです。

そして、最近になって話題なのが、牛蒡の持つ抗酸化作用。
活性酸素を抑えて、体の老化を防ぐことが知られるようになって、
アンチ・エイジングでも注目されています。

また、マクロビオティックの考えに「一物全体(いちぶつぜんたい)」というのもあり、
どんなものでも全体としてバランスが整っているので、
そのままの自然な状態でいただきましょうということです。

牛蒡であれば、皮を剥いたり、アク抜きはせずに料理に使います。

そして、先ほどの抗酸化作用は、皮ごとのままでこそ強いということが、
近年の科学の力で解明されてきているのです。


食欲の秋。

なんでもかんでも食べればいいというのではなく、
身体に優しいものをいただきましょう、というのが基本ですね。


 

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秋雨も落ち着き、草花には冷たい露が宿る頃。

大気の状態が安定して秋晴れの日が多く、本格的な秋の始まりになりました。
日が沈むのも早くなり、冷たい風を感じますね。


これからは、気づかないうちに空気が乾燥してきます。

「秋茄子は嫁に食わすな」のことわざ通り、
水分の多いものを摂りすぎると、体の内と外の水分バランスが崩れ、
お肌がカサついてくる原因ともなるので注意が必要です。

 

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