マクロビオティック・ライフの最近のブログ記事


同じように治療をさせていただいても、
差の出ることがあります。

治療効果、
それからの予後。


その差を生み出すのは、
大きくは、ご本人の体質と、
日常の生活習慣といっていいでしょう。



食生活の乱れについて、
いろんなことを耳にします。


食事の前に手を合わせることが、
面倒くさいからしない。

料理するのは、
面倒くさいからしない。

盛りつけるのなんて、
面倒くさいからしない...。

そのうちに、
食べることが面倒くさくなってしまうんでしょうか。


必要な栄養成分のみを
ビタミンのタブレットや
カルシウムの錠剤で補えばいいのでしょうか。


そうやって、食事の「サプリメント化」が進むと、

それはもはや「食事」ではなく
「食餌」に過ぎなくなります。


食事とは、食べる事。

「事」として、ケジメをつける必要があります。


「いただきます」

「ごちそうさま」

そうやって手を合わせることは、
いま目の前に見えているものだけではなく、

つくってくれた人や、
届けてくれた人や、
生産してくれた人や、

そして育んでくれる土や大自然、

それらの目には見えない
その先の先までつながっている。

そういうことに対する感謝の気持ちの表れです。


2013年に、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に
「和食」が登録されました。

その際に評価されたのは、
「和食」が自然を尊重する日本人の心を表現したものであり、
伝統的な社会慣習として世代を超えて受け継がれているといったことでした。


なにもかもを面倒くさがってしまっては、
そこからこのような繊細な感覚など養われるはずはありません。


病治しの過程でも同じことで、

ご自身が見直すこと、
ご自宅でのお手当などを
面倒くさがってしまうと、
その先の予後が変わってしまうんじゃないかと思います。



面倒がらずに、


「ありがとう」


と手を合わせる心は、持っていたいたいものですね。




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「先の予定を考えて、いま風邪をひいてしまうと困るから」
と、市販の風邪薬を予防のために飲んでいるという方がおられました。

毎年のように年末になると風邪をひき、長引くのだそうです。


クスリは特定の症状を一定期間だけ抑えることはできるかもしれないけれど、
本当の意味で治すことにはならないし、
ましてや予防など不可能。

それで、風邪をひいたときには素直にあきらめて休むことが一番。

そもそもクスリに頼って予防しようなどと考えている時点で、
風邪を迎えにいくようなもので、
受身の姿勢になっているのかもしれないですよ。

そんな話をさせていただきました。


インフルエンザの予防接種なんかも同じですね。
意識してるというのは、そっち向いてますから。
身体も、心も。


さて季節柄、風邪の症状で来院される患者さんが増えてきます。

事前に「一度は熱が上がるかも知れないよ」と、
お断りをし、納得された場合のみ治療をさせていただいています。

すでに熱があるのであれば、
電話をもらった段階で「そのまま外出を控えて寝ておくように」
とだけ伝えて無駄な治療はせず終わることもあります。

発熱が、キーですね。


発熱とは【体が自らを治そうとして起きる反応】です。

東洋医学の考えでは風邪を【治す】治療をするというより、
体の反応が起きやすく促していくことで、
発熱していく経過を経て【治る】と考えるのです。


医聖・ヒポクラテスの言葉に、
「患者に発熱するチャンスを与えよ。そうすれば、どんな病気でも治してみせる」
とあります。

古代ギリシャの時代より
「病気を治すためには発熱する」のが自然の治癒力と考えられてきました。


風邪をひかないことを目指すより、
むしろ年に一度くらいは風邪をひくくらいでいいのかもしれません。

ただし、一日もしくは半日くらいの短時間で「経過」していくことが大切で、
そのためにはきちんと発熱すること。

多くの場合、クスリを飲んでも、長引くだけ。
それは、熱を出し切れないから。

安易に熱を下げてしまうのは「もったいない」ともいえるのです。

クスリ飲んで治ってる人なんて、見ないもの。
当たり前か...。

クスリ飲んでも治らない人としかご縁がないわけだから。



「バカは風邪ひかない」と言われますが、
本当のところはあれこれ考えて余計なことをしないからではないかと思われます。

寒いと感じれば、見た目を気にせず温かい格好をする。

しんどいと思えば、休む。

食欲がなければ、食べない。

熱があれば、寝る。

体の声を聞いていれば当たり前のこと。
なにも深く考える必要はありません。


そこでクスリで症状を抑えようとしたり、
変に無理をするから治らずに長引いてしまうのでしょう。


「治す」のではなく「治る」。


風邪に限らず何においても、
もう少し自然治癒の力を信じていたいものです。


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秋も深まり、あちらこちらで催されてきた、

お祭り。


収穫を祝い、祖先の魂を鎮め、神様に感謝する機会。
大きな声を出したり、踊ったり、エネルギーを発散する「非日常」の期間。

盆・正月は帰らなくても祭りのときは帰省するという人もいるように、
生き生きとしたエネルギーにあふれる非日常を大切にするからこそ、
日常の生活をきちんと送れるともいえそうです。


祭りごとにはお供え物があり、
そのお供え物にも、陰陽の姿が見えます。

地域・慣習によっても異なりますが、
野菜(土のついた根菜、青果物)、
魚(生魚・干物)、
菓子(生菓子、水菓子、干菓子)、
そしてお酒など。


景気や流行で変わるものもあるようですが、
どこにでも共通してあるのは、
米と、水と、塩。


食養生の陰陽の観点からいえば、
米は<中庸>、
水は<陰>、
塩は<陽>。


この基本となる3つにおいての過不足のないことが健康の秘訣となります。
摂り過ぎても、また不足しても、良くありません。


何事もバランスが大切ということですね。


言ってみれば、
非日常のなかに見る、

日常へのヒント。


ちなみに、塩分が高血圧の原因になるということについては、
ずっと常識とされてきましたが、
実は根拠に乏しいことがわかってきています。

摂り過ぎの影響よりも、
不足することの弊害が出てきているのが実状のようです。


行き過ぎた減塩による、脱塩減少、
暑い夏の影響での、水分の摂り過ぎ。

これらが原因となって、
秋に身体が浮腫みやすい人がいますので、ご注意を。




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